レッドブルは、来週末のF1バルセロナ合同テストで速さを追求し始める考えだ。
同チーム首脳のヘルムート・マルコ博士が、2015年最初のヘレス合同テストでレッドブルは精彩を欠いたとの報道を受けて語ったもの。
四年間守ったF1世界コンストラクターズ選手権の王座を昨年、メルセデスAMGに明け渡し、ランキング2位に甘んじたレッドブル。新車RB11に秘密めいたカムフラージュ色を施してヘレスに臨んだ彼らだが、ラップタイムも走行距離もパッとしなかった。2015年シーズン開幕まで一ヶ月。レッドブルにトラブルか?といったうわさも立っている。
マルコはF1記者ラルフ・バッハのブログ『f1-insider.com(F1インサイダー・ドット・コム)』に、次のように話す。「あのテストでは、とにかくマシンを走らせればそれでよかったのだ」
「すべての面において控えめに走行した。セットアップだって、まだ何も試していない」
「パーツも新旧ごちゃまぜだったし、エンジン出力も制限して走らせた」とマルコは語った。
しかしマルコによると、来週、レッドブルのプログラムはギアを一段上げる。バルセロナであと二回テストが行われたら、その後はついにメルボルンで2015年F1シーズンが始まる。
「本格的な速さを追い求めるのは今からだ」とマルコ。「さもないとメルボルンの開幕戦に間に合わない」
かといってマルコに心配している様子はない。「とてもいいマシンができたと思う」
RB11は「早ければ第3戦中国GPに」改良が加えられる。レッドブルの肝いりでプロジェクトに加わったマリオ・イリエンによる、ルノー・エンジンの改良版第一弾が実戦投入されるのだ。