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F1韓国GPの大会組織委が解散へ

2015年02月09日(月)16:46 pm

『朝鮮日報』が8日(日)に伝えたところによれば、F1韓国GPの大会組織委員会が解散することになったという。

韓国GPは、韓国南部に位置する全羅南道(チョルラナムド)の霊岩(ヨンアム)で2010年から2013年まで開催されていたが、多額の損失を抱えたことにより2014年以降の開催が見送られていた。

今年は、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がいったん韓国GPを組み込んだスケジュールを発表していたが、のちにカレンダーからはずされており、2015年も開催されないことが確定している。今回、韓国GP大会組織委員会の解散が決まったことは、少なくとも霊岩の韓国インターナショナル・サーキットにおいて今後韓国GPが開催される可能性がなくなったということだ。

F1の商業権を管理するFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)を率いるバーニー・エクレストンは、韓国GPを今年のカレンダーに加えたのは、契約上の問題によるものであったことを示唆する発言を行っていた。

『朝鮮日報』によれば、正式な解散の時期はFOMと韓国GPの不開催に伴う交渉が決着すると予想される上半期中になる見通しだという。

同組織委は2009年12月に発足。2010年と2011年に韓国GPを主催した運営法人のKAVOから開催権を引き継ぎ、2012年と2013年の韓国GPを開催していた。組織委の主管のもとに行われた2012年には386億ウォン(現在のレートで約41億8,000万円)、2013年には181億ウォン(約19億6,000万円)の赤字を計上したとされている。

『朝鮮日報』は、全羅南道が多額の赤字や財政状況を理由に、昨年に続き今年も韓国GPを開催できないと発表したことから、同道がFOMから提訴される可能性もあると指摘している。同道は韓国GPを開催しない場合、開催権料4,300万ドル(約51億円)を違約金として支払う義務を負うものとみられている。

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