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レッドブルはメルセデスAMGに追いつけるか?

2015年02月03日(火)6:40 am

レッドブルのテクニカルディレクター、エイドリアン・ニューイ。彼が直接、手がけるマシンは2015年型が最後というが、果たしてメルセデスAMGに追いつけるかどうか。エンジンパートナーのルノーはこの冬、確かにエンジンを作り変えてきた。ところが、それではタイトルを狙うのに不十分だとニューイはいう。

F1合同テストを開催中のスペイン・ヘレスでお披露めされた新車RB11は、ニューイが精魂込めて設計したものだ。だが彼は、ヨットレースの最高峰アメリカズ・カップ、さらにはもしかしたらレッドブルの市販車など、F1以外のプロジェクトに従事するため、現場からは一歩、後退する。

チームのデザイナー、ロブ・マーシャルはドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に、次のように話す。「今まではエイドリアン(ニューイ)と毎日、話をしていた。今後はそれが一日おき、二日おきになるだろう」

それでも、テスト用にゼブラ模様に塗られたマシンはニューイの秘密がいっぱいだ。ライバル・メルセデスAMGのパディ・ロウも、ドイツ『Bild(ビルト)』紙にこう認めている。「あれ(カラーリング)は、いやに効果的じゃないか!」

チーム首脳のヘルムート・マルコ博士はいう。「十分な自信がある」。RB11は「すごくいいマシンだ」

今ひとつ見えないのは、2014年型を見なおして大幅に改良したルノーのV6ターボが果たして今年、メルセデスのエンジンに戦いを挑めるかどうかだ。

ニューイ自身は、レッドブルが「たまに勝つ」ぐらいしか予想していない。だがエースのダニエル・リカルドは1日(日)、RB11を初めて運転した際、早くもエンジンに「全体的な進歩」を感じたという。

「ルノーはいっていた。昨年はメルセデスから10パーセント劣っていたとね」とニューイ。「だがその差は、短時間で簡単に埋められるものではない」

空力だけで馬力の差をカバーするのは不可能だとニューイはいう。いかに彼の設計室が一生懸命働いて、新しいノーズの規則に対応しようとしてもだ。

「このエリア(ノーズ部分)については、いくつも異なるソリューションを目にするだろう。それは間違いない」とマーシャル。

ニューイの目に2015年タイトルにいちばん近いのは、やはりメルセデスAMGだ。

「今の規則はエンジンが中心だ。車体ではやれることが著しく限られる」と『Italiaracing(イタリアレーシング)』に語ったニューイ。

ヘレス合同テストの初日、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)はさっそく新車で157周も走ってみせた。ニューイはこう話す。「何も驚きはないね」

「彼らはエンジンのおかげでシャシーに専念できる。エンジンのおかげでマシンの信頼度は上がるのだ」

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