ついに、2014年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンとメルセデスAMGによる2016年以降の契約延長交渉がスタートしたようだ。
1日(日)にスペインのヘレスで開幕した今年最初のF1公式シーズン前テスト初日には、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが新車W06で160周近くを周回してみせた。そして、その間ハミルトンはボスであるトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)とニキ・ラウダ(非常勤会長)との話し合いに臨んでいた。
もちろん、それは今季で満了を迎える契約の延長交渉だ。
ハミルトンは、以前マネジメントを委託していたXIXエンターテインメントとは契約を解除しており、今回の交渉には個人契約を結んでいる弁護士を伴って自分自身で臨んでいる。
ハミルトンとメルセデスAMGはいずれも2016年以降も手を組みたいと考えているのは間違いないとされているが、今年3度目のF1タイトル獲得にチャレンジし、歴史に名を残すF1ドライバーとしての地位を確立したいと願っているハミルトンにとって、最大の問題となるのは報酬の額のようだ。
「僕はわが道を行く人間だ。自分の価値は知っているよ」
BBCにそう語ったハミルトンは、次のように続けた。
「(交渉は)厳しいものになりそうだよ。トトはすごいビジネスマンだし、交渉もうまい。そして彼は(交渉に関しては)ルーキーを相手にしているんだからね。でも、僕にも正当な根拠があるんだ」