ケータハムは16日(日)に、小林可夢偉が来週末に行われるF1今季最終戦のアブダビGP(23日決勝)に出走することを正式に発表した。
その声明の中で可夢偉と、現在ケータハムのチーム代表の職に就いている管財人のフィンバー・オコーネルは次のように最終戦に向けての抱負を述べている。
小林可夢偉「チームの将来のためにベストを尽くす」
「このチームとともにアブダビでレースができるのをうれしく思っています。ここ数週間は厳しい状況が続いていましたので、またクルマに乗れ、ケータハムF1チームのメンバーと一緒に働けるのはうれしいです。チームをこれまで同様に支え続けてくれているファンに感謝したいと思います」
「このチームは懸命に頑張っていますし、決してあきらめることはありません。僕たちはアブダビでレースするにふさわしいですし、クラウドファンディング・プロジェクトのおかげでまたレースができることをとてもよろこんでいます。これからは自分たちに何ができるかを僕たちが示す番です。僕たちは全員で今週末にベストを尽くしていきますし、チームの将来のために、よい結果を残すことができるよう期待しています」
フィンバー・オコーネル(チーム管財人)
「アブダビでのレース週末に可夢偉が走ってくれることをよろこんでいる。チームは、可夢偉は非常に才能に恵まれたドライバーであり、彼が乗るべきだとの意見だった。それは彼のクルマだからね。ケータハムF1にとっては先行きの見えない期間が続いていたが、チーム再建計画の一環として、世界に名の通った可夢偉のようなドライバーとともに再びレース参戦できることをよろこんでいる」
なお、ケータハムの今回の声明では、可夢偉のチームメートが誰になるのかは記されておらず、「追って発表する」とされている。可夢偉のチームメートとして今季ケータハムからF1デビューを飾ったマーカス・エリクソンはすでに来季ザウバーへの移籍が決まっており、ケータハムとの契約も正式に解除していることから出走はないと考えられている。
ベルギーGP(第12戦)で可夢偉に代わって出走したアンドレ・ロッテラーもケータハムからアブダビ出走について打診されたものの、これを断ったと伝えられている。
一方で、これまで何度かケータハムから金曜フリー走行に出走していたスペイン人ドライバーのロベルト・メルヒが、仮にケータハムから可夢偉もしくはエリクソンが出走しない場合には自分が出走できるとの契約があると主張していると伝えられている。