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エリクソン、ケータハムとの契約を解除

2014年11月13日(木)17:20 pm

現在、今季のF1最終戦アブダビGP(23日)出走を目指して資金調達の努力が進められているケータハムだが、仮にアブダビでの出走が可能となっても今季のレギュラードライバーであったマーカス・エリクソンが出走する可能性は消えたようだ。

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現在、一部には批判的な意見もあるものの、ケータハムの管財人はインターネットを利用したクラウドファンディングという手法で参戦資金の調達を試みている。管財人であり、現時点ではケータハムのチーム代表ということになるフィンバー・オコーネルは、『Daily Mail(デイリー・メール)』に対し「我々はアブダビへ行くことになると強く信じている」と語り、最終戦出場への自信をのぞかせている。

オコーネルはさらに、募金に協力してくれたファンに対し「ある個人、そしてある投資家グループが長期的な支援に関して話をしたいと伝えてきた」との説明も付け加えている。

最近、イギリスの女性ドライバーであるアリス・パウエルの祖父が、5万5,000ドル(約640万円)を払うから金曜フリー走行でパウエルを出走させて欲しいとケータハムにオファーを出していると報じられていた。

だが、オコーネルは、パウエルにはそのチャンスはないだろうと次のように語った。

「本気で運転したいという姿勢を示しているドライバーが5人いるんだ。そのうちの2人がフリー走行を担当することになるだろう」

『Daily Mail(デイリー・メール)』によれば、そのうちのひとりは、元F1ドライバーのジョナサン・パーマーの息子であるジョリョン・パーマーだという。

いずれにせよ、確実なことは、今季ケータハムのドライバーとして開幕戦から第16戦まで出走したスウェーデン人ドライバーのエリクソンが最終戦でケータハムのコックピットに座ることはないということだ。

スポンサー資金を持ち込むことができない小林可夢偉は第12戦ベルギーGPでアンドレ・ロッテラーにシートを譲るとともに、その後も出走するのかしないのか非常に不安定な状況が続いていた。だが、潤沢なスポンサーを持つエリクソンのシートはずっと安泰だと見られており、ケータハムとしても当時すでに来季に向けた交渉を行っているとも報じられていた。

だが、エリクソンはすでに来季はザウバーへ移籍することが決定。そのエリクソンはこのほど、ケータハムとの契約を「即時解除することにした」との発表を行っている。

「悲しい日になってしまった。これまでチームとともに困難で厳しいシーズンを通じて、一緒に素晴らしい仕事をしてきていたからね」とエリクソン。

先週末、F1ブラジルGP(第18戦)が開催されたインテルラゴスを訪れていたエリクソンは、ブラジルを離れる前にケータハムとは正式に決別する手続きに入ったことをほのめかしていた。

エリクソンはそのとき、イギリスの『Sky(スカイ)』に次のように語っていた。

「あまり情報が伝わってこないんだ。僕たちは何も聞かされていない。どうなっているのか全く分からないんだよ。だから、僕も僕の支援者たちも疑問をたくさん抱えているんだ」

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