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エンジン開発、結局は自由化の道へ?

2014年11月10日(月)11:29 am

小チーム救済を目的とする「F1参戦基金」が、なかなか進ちょくしない。各チームは8日(土)にインテルラゴスで会合を開いたが、終了後に話をきいたトト・ヴォルフ(メルセデスAMG)の表情は冴えない。

「何を話し合っても、まったく意見がまとまらない」

「すべてにおいて、状況に変化はない。金も、エンジンについてもね」と、ヴォルフ。

ただ、そうしたことばの裏に必ず何かあるのは、やはりF1ならではだ。

エンジン開発「凍結」にしても圧倒的な性能を持つメルセデスの抵抗姿勢は固く、妥協点が探れない。これに不満のフェラーリならびにルノーとの確執は、今も根深い。

だが、このままだと今後数年、メルセデスの優位は動かない恐れがある。

現行の規則では、各エンジン製造者は2014年から2015年にかけて最大48パーセントの部品で設計見直しが可能だ。そして、それも「再凍結」される。

ルノーとフェラーリが要求しているのは、7月までの開発期間延長だ。

ところが先週末、二社は開発できる範囲を増やすよう求めていることも分かった。複雑なトークン制度をベースとして、およそ20パーセント拡げたいのだという。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、ヴォルフもニキ・ラウダも「金がかかりすぎる」と決めつけている様子だ。

いずれにしろ、メルセデスの合意なしに2015年は何も変わらない。インテルラゴスの会合を終えて出てきたヴォルフも念押ししていた。

ところが、その点にも裏がある。

2015年仕様のエンジンについては全社の同意が必要でも、2016年以降は多数決で決まるのだ。メルセデスが一票。ルノーとフェラーリも、それぞれ一票。それに、新参入のホンダが一票を持つ。

「メルセデスに反対する者たちは、(2016年になれば)開発は完全にオープンとなるから覚悟しておけと脅しをかけている」と、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は報じている。

ある関係者は、次のように述べた。「そして、エンジン戦争の始まり始まりだ」

ケータハムもマルシャもいなくなり、今はロータス、フォース・インディア、ザウバーが参戦コストに悲鳴を上げている。エンジン開発の自由化は、F1に大変革をもたらしそうだ。

「技術的な観点から、新(V6)エンジンは大いにけっこう。だが、その開発コストは全チームが負っている」と、ロータスのジェラルド・ロペスは嘆く。

ロータスだけでも、ルノーに支払った2014年のパワーユニット使用料と周辺の複雑なシステム開発費用は、6,000万ドル(約68億5,000万円)に上ったという。

「もし今エンジン開発凍結を解除したら。それが、次の検討課題だ。過去数週に何も決まらなかったせいで、すでに二チームが姿を消した」と、ロペスは警鐘を鳴らす。

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