チーム崩壊の危機にあると伝えられていたマルシャだが、このほど破産手続きに入ったことが正式に発表された。
ケータハムのチーム運営権が債権者から指名を受けた管財人の手にわたったことが数日前に明らかとなったばかりだが、このほどイギリスの債務処理機関である「FRPアドバイザリー」に、マルシャの運営母体であるマノー・グランプリ・レーシング・リミテッドの運営権が移譲されたことが明らかとなった。
FRPアドバイザリーが出した声明によれば、マルシャの「現在の株主」はチーム運営に必要な資金を投入し続けることが「不能」となったとするとともに、マルシャが今週末に行われるF1アメリカGP(11月2日決勝)に参戦することは「実現不能」となったことを認めている。
アメリカGPの1週間後に行われるブラジルGP(11月9日決勝)と、最終戦アブダビGP(11月23日決勝)でマルシャがレース復帰可能となるかどうかについては、「チャンスは非常に限られるが、今回の破産手続きの結果や利害関係にある者との交渉次第」であるとされている。
『Telegraph(テレグラフ)』は、イギリスでインド系鉄鋼業を営むバルジンダー・ソヒとソニー・カウシャルという兄弟が買収に意欲を示していると報じており、ソヒも交渉を行っているという事実を認める発言をしている。