元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが再びF1パドックに戻ってくるのではないかとのうわさが再燃している。
少し前には、マクラーレン総帥であるロン・デニスとマクラーレンの主要株主であるマンスール・オジェとの関係が悪化しており、デニスが再び今の地位を失い、その後任としてベルガーがマクラーレンのトップに迎えられるのではないかとのうわさが報じられていた。これに関し、マクラーレンでは「まったくもってナンセンス」だと一笑に付していた。
だが、22日(水)にマクラーレンが、スポーティングディレクターのサム・マイケルが今シーズン限りでチームを離脱することを発表したが、時を同じくして、突然またベルガーの名前がうわさに上ることとなった。
現役時代にはマクラーレン・ホンダで伝説のドライバーであるアイルトン・セナのチームメートとして活躍し、現役引退後はBMWのマネジメントやトロロッソの共同オーナーを務めたこともあるベルガーは、2011年からF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のシングルシーター委員会委員長に就任していた。
だが、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、ベルガーが先週末ホッケンハイムにおいてF3チームに対し、その職を退く計画があることを伝えたと報じている。
同誌のロベルト・チンケーロ記者は次のように書いている。
「これは、ゲルハルト・ベルガーがF1に復帰するだろうと予想していた者たちが示していたタイミングに合致するようだ」