フェラーリ前会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、フェルナンド・アロンソがフェラーリを去ることを認めた。
アロンソとフェラーリとの関係が険悪なものとなり、その契約が解消されることになるのはF1界では公然の秘密となっている。だが、いまだそれについての正式な発表は行われていない。
そして、すでに今季限りでレッドブルを離脱することが正式に発表された4年連続F1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がアロンソの後任としてフェラーリ入りすることも確実だと考えられているが、これについても正式発表はまだだ。
だが、ベッテルと同じドイツ国籍のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、「これはF1にとって素晴らしいニュースだよ」と『Bild(ビルト)』に語り、次のように続けた。
「すべてのファンにとって4度F1チャンピオンとなったドライバーがチームを移籍することは興味深いものだし、みんなが“新しいチームをトップ争いができるようにもっていけるだろうか”と思っているよ」
アロンソとマクラーレン・ホンダとの交渉はまだ継続中だと考えられているものの、内部関係者はアロンソとベッテルの交代に関する発表はもうすぐ行われると考えている。
そして、13日(月)に正式にフェラーリ会長の座をフィアット・クライスラーの最高責任者セルジオ・マルキオンネに譲ったモンテゼモーロは、イタリア放送協会『RAI』に対して次のように語った。
「フェルナンドは2つの理由で(フェラーリを)去ろうとしている」
「ひとつは、彼が自分自身を別の環境に置きたいと望んでいることだ。そして2つ目は、彼が再びチャンピオンとなるのを待つことができない年齢に達していることだ」
そう述べたモンテゼモーロは、次のように付け加えた。
「ここ数年彼は(F1タイトルを)勝ち取ることができずに失望の年を送ってきている。彼は新たな刺激を必要としているんだよ」