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世論はF1ロシアGP開催に反対

2014年09月26日(金)17:16 pm

初開催となるF1ロシアGP(10月12日決勝)の開幕まであとわずか2週間となったが、F1がロシアでグランプリを開催することに関しては、依然として大きな反対意見がある。

マレーシア航空機撃墜事件などによりウクライナ情勢は一層深刻度を増しており、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と西側諸国の対立の構図はさらに厳しいものとなっている。そんな中、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンと、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はあくまでも予定通り、今季の第16戦としてロシアGPを開催する姿勢を崩していない。

FIAのF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングは、冬季五輪が開催されたオリンピック・パークに建設されたソチ・サーキットの査察を行った上でF1レース開催を承認。今ではF1公式サイトにソチ・サーキットが正式にオープンしたことが掲載されている。

ロシアGPの主催者であるセルゲイ・ボロビョフは、その記事の中で次のように語っている。

「私はロシアで初のF1レース用サーキットが正式にオープンしたこと、そして2014年ロシアGPをこの素晴らしいサーキットですぐに初開催することをお伝えすることができてうれしく思っている」

F1チームたちは、契約上、エクレストンやFIAの判断に従わざるを得ない立場にある。

「我々は、統括団体(FIA)と主催者が我々に示す指示に任せるほかはないよ」と語るのは、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフだ。

だが、世論はまったく違う見方をしているようだ。

ドイツの『SID通信』が行った調査によれば、こうした政治状況のもとでロシアGPを開催することについて71パーセントの人たちが反対であると回答したという。

しかし、ロシアの副総理大臣であるドミトリー・コザックは、『Itar Tass(イタル・タス通信)』に対し次のように主張し、あくまでもレースを開催する意向を表明している。

「スポーツは政治の外側にあるものだ。そしてこの主義は守らなければならない」

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