今週、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトレードされるとの衝撃的なうわさが巻き起こったことに関し、アロンソ自身が強い怒りを表明していた。だが、アロンソの将来に関するうわさが消えることはないようだ。
F1シンガポールGP(21日決勝)の開幕前日に外国人記者たちとの会見に臨んでいたアロンソは、ベッテルとのシート交換という形で近くフェラーリを離脱するようだとのとっぴもないうわさに対し、怒りをあらわにしながら否定を行った。
アロンソは、そうしたうわさがマラネロに本拠をかまえるフェラーリ内部から漏れ伝えられたものであることをほのめかしながら、18日(木)に次のように語っていた。
「もし僕が何かしゃべるとしたら、数週間以内にそうすると思うし、それを快く思わない者もいるだろうね」
それでも、アロンソに関する新たなうわさがまたささやかれている。
最新のうわさは、2週間後に鈴鹿でのレース開催が迫っている日本がその出どころのようだ。
日本GP(10月5日決勝)が開催される鈴鹿サーキットはホンダ所有のものであることは言うまでもない。そのホンダでは2015年に伝説的なマクラーレン-ホンダが復活するにあたり、アロンソをドライバーとして獲得するためにマクラーレンとともに巨額のオファーを提示しているようだとうわさされてきている。
『Speedweek(スピードウィーク)』は、日本人関係者の話として、ホンダが日本GPが開催される鈴鹿の裏舞台で、アロンソをフェラーリから引き抜くための「劇的な手段」を講じる準備をしているようだと報じている。
『Speedweek(スピードウィーク)』によれば、ホンダはそれを実現させるために、現在アロンソとフェラーリの間に締結されている契約の残期間を買い取る準備もしているという。
しかし、前チーム代表のステファノ・ドメニカリや、長年会長を務めてきたルカ・ディ・モンテゼモーロらを更迭してまで巻き返しをはかろうと必死なフェラーリにとっても、このままやすやすとアロンソを手放すわけにはいかないだろう。
かつて3度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーであり、現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダも次のように語っている。
「フェルナンド・アロンソがいなければ、フェラーリは行き詰まるだけだろうね」