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無線での「助言禁止」の具体的内容が徐々に明らかに

2014年09月16日(火)19:47 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、今週末のF1シンガポールGP(21日決勝)以降、レース中に無線を通じてチームからドライバーに対し、パフォーマンス向上につながるような助言を行うことを禁止する。

【画像】F1シンガポールGPの美女たち

だが、これに対しチーム側からその詳細な内容についての確認を求める声が上がったことを受け、このほどFIAが各チームにさらに情報を提示したことが明らかとなった。

ファンの反応が思わしくなかったことにより、FIAではピットウォールとドライバーの間で「パフォーマンス」に関係する無線メッセージを交わすことを禁止。これにより、今日の複雑なF1カーはあたかもエンジニアや技術者からのリモートコントロールによって運転されているようなイメージが払しょくされると期待されている。

そして、ナイトレースとして行われる今週末のシンガポールGP以降、FIAが具体的にどういう内容の無線通信であれば認め、どういう内容であればペナルティーの対象とするのかということについて、より詳細な内容が報道され始めている。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』によれば、ERS(エネルギー回生システム)の機能や操作に関する情報を伝えることは許されず、そのほかにも、タイヤ温度、クラッチのセッティングやブレーキの摩耗といったさまざまな指導に関しても禁止となり、その詳細が記された文書によって説明が行われたとしている。

さらに、記号化されたメッセージを伝えることも禁止されるという。

そうなると、技術的なメッセージはほとんどが禁止されることになり、今後も認められるのは非常に基本的なものだけとなりそうだ。つまり、タイム差や、順位、他車との位置関係、そして「攻めていけ」というような応援メッセージなどだ。

それらに加えて、タイヤコンパウンドの選択に関する話し合いや、ウイングの調整、そしてライバルたちが使用しているタイヤコンパウンドに関する情報提供は許されることになっている。さらに、技術的な問題が発生した場合や、レース戦略に関する連絡もOKだ。

また、チームからドライバーに対して危険への注意をうながすことも認められるとともに、ピットレーンからコースへ復帰する際に白線を踏まないように注意を行ったり、コースの限界線をはみ出して走行したりしないようにアドバイスすることは認められるようだ。

『Autosprint(オートスプリント)』はさらに、今回の禁止措置は決勝レースのみに適用されるものではなく、予選やフリー走行においても適用されると伝えている。

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