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「モンテゼモーロ退陣もありえる」と親会社フィアットの会長

2014年09月09日(火)11:06 am

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロと、そのボスにあたるフィアット・グループのセルジオ・マルキオンネ会長との間で、激しい論争が繰り広げられているのは明らかだ。

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うわさではモンテゼモーロがフェラーリ会長職を追われ、マルキオンネがその後任を務めることになるのではないかと言われている。そして、マルキオンネがその可能性を示唆する発言を行った。

先週末F1イタリアGP(第13戦)が行われたモンツァに顔を見せたモンテゼモーロは、フェラーリ会長職を辞任し、イタリアのアリタリア航空の責任者になるのではないかとの報道に関する質問を軽くいなしていた。

1973年にフェラーリF1チームのマネジャーとなり、その後3度F1チャンピオンとなるニキ・ラウダとともにフェラーリにF1タイトルをもたらす活躍を見せたモンテゼモーロは、その後フィアットの取締役などを歴任し、フェラーリの会長にまで上り詰めている。だが、今ではフェラーリ株式の90パーセントを所有するフィアットの会長であるマルキオンネとの対立が浮き彫りにされている。

マルキオンネは、モンテゼモーロが出した声明の中で自身のフェラーリでの役割に関して語られた内容に対し異論を展開。イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。

「あれは規則の外側に幻想を作り上げるものだ」

「フェラーリはフィアットの子会社だ。だが、その製品や市場での位置付けが重要だったため、一定の独立性を持たせていた」

「だが私も、ほかの多くの人たちと同様に、会社のために仕事をしている」

そう主張したマルキオンネは次のように付け加えた。

「会社が考えを変えれば、状況は変わるよ」

どうやら、フェラーリがここ数年タイトルをとることができず、パフォーマンスを高めることができずにいることにより、マルキオンネとモンテゼモーロの見解の相違が大きくなってきたようだ。

マルキオンネはさらに次のように続けた。

「(市販車販売における)企業業績に関しては、ルカは素晴らしい仕事をしたし、私もそれを祝福している。だがスポーツの運営に関しては別だ」

「フェラーリは勝つためにF1にいる。私自身も長年にわたるファンだ。だから、フェラーリがこういう状況に置かれているのを見るのはつらいんだ。世界最高のドライバーを抱え、力量のあるエンジニアをそろえながら、2008年以降タイトルが取れていないんだからね」

「フェラーリをF1における勝利の象徴とすることが絶対に必要だし、これには交渉の余地はないよ。これは絶対的に明確な目標であり、我々としては今のような状況を受け入れるわけにはいかない」

「7位とか12位になるようなフェラーリなど見たくもないね」

マルキオンネは、最後に次のように結んでいる。

「責任者を変えることを計画しているわけではない。だが、誰にだって交代させられる可能性はあるものだ」

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