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かつての仲間、フェラーリのパット・フライを案ずるハッキネン

2014年08月01日(金)17:36 pm

数週間前から、フェラーリではエンジン責任者のルカ・マルモリーニを解雇するのではないかとのうわさがささやかれていたが、ついに7月31日(木)にマルモリーニの離脱が正式に発表された。

マルモリーニは1990年からフェラーリでの勤務を開始。1999年にはトヨタへ移籍したものの、2009年に再びエンジン責任者としてフェラーリへ復帰していた。

今回のマルモリーニの離脱も、中国GP(第4戦)の直前にチームを離脱した前チーム代表であるステファノ・ドメニカリ同様に成績不振の責任を負わされたものだと考えられている。

フェラーリが出した短い声明によれば、マルモリーニの後任にはチーム内部からの昇格人事を行うとともに、ジェームス・アリソン(テクニカル・ディレクター)とニコラス・トンバジス(チーフデザイナー)は引き続きシャシー部門の責任者として残るとされている。

フェラーリの声明には、2010年にマクラーレンから移籍し、現在はエンジニアリングディレクターの職にあるパット・フライに関しては何も言及されていない。

フライについても解雇されるのではないかとのうわさが報じられていたが、今週前半にフェラーリはそれを否定している。

だが、元F1ドライバーのミカ・ハッキネンも、そのうわさを耳にしたと認めている。ハッキネンは1998年と1999年に2年連続でF1チャンピオンとなっているが、その成功はフライとともに築き上げたものだった。

先週末のハンガリーGP(第11戦)の予選においてキミ・ライコネンがQ1敗退となる大きな作戦ミスを犯していた。ハッキネンは、このときフライのことが脳裏をよぎったとしている。

「ああいったことはフェラーリのレベルにあるチームでは起こってはならないことだ」

自身のスポンサーである『Hermes(エルメス)』にそう述べたハッキネンは、次のように続けた。

「ああいう深刻なミスがパット・フライの元で起きたことにちょっと違和感を覚えたよ。僕は彼のことをとてもよく知っているからね」

「誰にとっても、非常ベルが鳴らされているような状況のはずだ」とハッキネンは結んでいる。

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