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レッドブルのボスが激怒「F1チームを政治的問題に巻き込むな」

2014年07月27日(日)12:31 pm

マレーシア航空MH17便の撃墜事件を受け、F1チームのボスたちもいやおうなく政治的問題に巻き込まれる形となっている。

F1は今年10月にロシアのソチで初のグランプリを開催することになっているが、ロシアとウクライナの政治情勢が混沌(こんとん)とする中、ロシアGPをキャンセルもしくはボイコットすべきではないかとの声も強くなっている。

だが、F1チームでは、ロシアGPを開催するかどうかは、F1最高責任者のバーニー・エクレストンや、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の判断次第だとの姿勢を保持している。エクレストンは、現在大きな非難を受けているロシアのウラジーミル・プーチンの崇拝者であると自ら公言したことでも物議をかもしたこともある。

しかし、問題はロシアGPの開催だけにとどまらない。F1はこれまで多くの批判を呼んだバーレーンでもレースを開催したほか、中国を含む政治情勢不安のあるほかの国でもレースを開催し続けてきている。そして2016年にはやはり政治問題を抱えるアゼルバイジャンでもレースを行うことになっている。

こうした背景のもと、F1ハンガリーGP(27日決勝)が開催されているハンガロリンクで25日(金)に行われた記者会見では、「盲目的に」エクレストンの後に追随しているように見えるF1チームたちの姿勢に疑問を募らせた記者たちから、こうした問題に関する質問がF1チーム代表たちに相次いで投げかけられた。

ウィリアムズのチーム副代表であるクレア・ウィリアムズは次のように述べた。

「もちろん、今あの地域で起こっていることに関しては誰もが大きな関心を持っています」

「ですが、私たちは常にこうしたことについて政治的な角度から語ることは避けるようにしていると申し上げてきました」

だが、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』のラルフ・バッハが、「エクレストンが行くといえば北朝鮮にも行きますか?」と質問をしたとき、レッドブルのチーム代表であり、エクレストンの後任候補ともうわさされているクリスチャン・ホーナーの怒りが爆発した。

ホーナーは、FIの記者会見においてこうした「後ろ向き」な質問を投げかけるのは間違っていると、強い口調で次のように答えた。

「我々はドライバーのことについて語るべきだ。我々は前回のレースで見られた素晴らしい攻防について語るべきなんだ。それなのに質問は後ろ向きなことばかりに集中し、それに答えなくてはならない。こうした質問で埋め尽くされた場所にいることには飽き飽きしてしまうよ」

「こうした質問をしたいのであれば、チームよりも、トッド氏(ジャン・トッド/FIA会長)かエクレストン氏を指名するようにしてくれないかな」とホーナーは付け加えた。

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