ウィリアムズのテストドライバー、スージー・ヴォルフは、2015年F1に正規シート昇格を狙うのは「現実的でない」とした。
F1第9戦イギリスGPの金曜フリー走行では、マシンが壊れてほとんど走れなかった31才のスコットランド人ドライバー、ヴォルフ。一転して17日(金)の第10戦ドイツGPでは、バルテリ・ボッタスのマシンで22周を回り、15番手タイムを記録した。
以上二度の走行にプロモーションの意味合いがあるのは、本人も否定しない。さらに夫のメルセデスAMG CEO、トトの後押しもあった。
それでもホッケンハイムでヴォルフの最速タイムは僚友フェリペ・マッサからわずかコンマ2秒落ちと、遜色ないスピードで走っていた。
しかし、2014年の公式セッション参加もここまでと、チームの姿勢は明確だ。
「答えを教えてくれたら100万ドル」とヴォルフもいう疑問、それは今後の展開だ。ジョヴァンナ・アマティ以来、20年以上F1に女性正規ドライバーは出ていない。
ヴォルフに2015年F1デビューの可能性はあるのか。流ちょうなドイツ語を話す彼女は、オーストリア『APA通信』に対して次のように話す。
「フェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスの実力からして、2015年F1デビューを考えるのは現実的ではないですね」