ウィリアムズF1チームの共同設立者であるパトリック・ヘッドが、メルセデスAMGがこれまでのところタイトル争いのライバルであるチームメート同士を自由に戦わせていることを称賛した。
68歳となるヘッドは、すでにF1からは引退してしまっており、その姿をF1パドックで見かけることもほとんどなくなっている。
久々に母国イギリスで行われたF1イギリスGP(第9戦)のパドックに姿を現したヘッドは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、メルセデスAMGがルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグに対しチームオーダーを出すのではなく、自由にホイール・トゥ・ホイールの戦いをさせているのは「正しいことだ」と語った。
「これだけの強さを誇るチームには、このスポーツに対する責任があるんだ」とヘッド。
「ウィリアムズやマクラーレンはそれが分かっているし、我々は常にそうしてきた。しばしば高い代償を支払わせられたがね」
「(ミハエル)シューマッハ時代のフェラーリだけは、スポーツよりも大切なものがあると信じていたようだ」
そう語ったヘッドは、F1をやめた後の生活に満足しているようだ。F1へ復帰する考えはないのかと尋ねられると、「まったくない」と答えると、ニヤリと笑いながら次のように付け加えた。
「これからセーリングにでかけるんだよ」