来季以降、現在のルノーエンジンからメルセデスエンジンへの切り替えをもくろんでいるロータスだが、思わぬ困難にぶつかるかもしれない。
先週末の日曜日(6日)まで、過去2年間はチーム別ランキング4位につけていたものの、今季は現在8番手に低迷しているロータスが来季からメルセデスエンジンに乗り換えるのはほぼ間違いないものと見られていた。
メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであり、親会社メルセデスのモータースポーツ責任者でもあるトト・ヴォルフは、F1イギリスGP(第9戦)が開催されていたシルバーストンにおいて、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し、「まだそれを発表するわけにはいかないよ」とほほ笑みながら語っていた。
そして、その契約については近々のうちに正式発表されることになると考えられていた。
だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者が、「その契約を進めるためには乗り越えなくてはならないハードルがある」と書いている。
シュミット記者は、「ロータスはルノーとの間に中期的契約を交わしている。そしてルノーではそう簡単に顧客としての義務遂行を免除することを望んではいない」とし、仮にルノーとロータスとの契約が解除されれば、ルノーとしては少なくとも2,000万ユーロ(約27億7,000万円)の損失につながるだろう、と説明している。