F1イギリスGP決勝を終え、ケータハムの小林可夢偉とマーカス・エリクソンが次のようにコメントした。
■小林可夢偉「クルマのダウンフォースが失われてしまっていた」
決勝/15位
「スタートはまずまずでした。2台ほどのクルマの前に出ていました。そうしたらフェラーリのクラッシュが目に入り、彼にぶつかるのを避けるためにコース外に避けるしかありませんでした。何の問題もなく切り抜けましたが、ノーズに少しダメージを負ってしまいました。でもそれ以外には何もなさそうでしたので、再スタートには問題ありませんでした」
「まずは、キミ(ライコネン/フェラーリ)が大丈夫だったどうかを確かめたいと思っていました。大きなクラッシュでしたし、あれを避けることができたのはラッキーでした。彼に問題がないことを願っています。最初に聞いた情報では、彼はそれほどひどい状態ではないとのことでしたから、その通りであることを期待しています」
「セーフティカーのもとでリスタートしました。僕はチームメート(エリクソン)のすぐ後ろにつけていましたが、彼がリタイアしたため、前の集団を追い上げて行きました。クルマの感触は、最初にスタートしたときとはかなり違っていました。空力のバランスが変わってしまい、ダウンフォースが失われていたのは明らかでしたし、ほとんど戦うことが難しい状態でした。それでもできる限りハードに走り続けました」
「ミディアムでスタートしていましたが、18周目に最初のピットストップでハードタイヤに交換するまでうまく持ちこたえてくれました。ハードはかなりいい感じでしたが、そこからは一人旅のようなレースになってしまいました。前を行く集団との差は大きすぎ、追いつくことはできませんでした。チルトン(マックス・チルトン/マルシャ)だけが僕のかなり後ろを走っていましたので、僕は完走することだけに集中していました」
■マーカス・エリクソン「スタートは今季最高の出来だった」
決勝/リタイア
「素晴らしいスタートができた。今年これまででは最高だったよ。ターン1で外側から何台も追い抜いた。だから、赤旗が振られた時点ではスタート位置からは5つも順位を上げて16番手に上がっていたよ」
「僕はクラッシュが起こったところよりは前にいたけど、可夢偉もうまく避けられていた。僕のクルマに問題はなかったし、セーフティカーのもとでリスタートしたときには彼の前にいたんだ。ところが、ターン6に入ったところで縁石のところで何かを当ててしまい、それでサスペンションが壊れてしまい、僕のレースが終わってしまった」
「今日は完走できなくて残念だよ。予選も計画通りには進まなかったものの、僕の週末はまずまずだったし、今日はいいレースをしたいと思っていたんだ。でも、それは僕の好きなホッケンハイム(ドイツGP/20日決勝)まで持ち越しだね」