フォーミュラE／アムリン・アグリがアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと契約
元F1ドライバーの鈴木亜久里が会長を務めるアムリン・アグリ・フォーミュラEチームが、現在レッドブルのリザーブドライバーであるポルトガル人ドライバーのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと契約を行ったことを発表した。
これにより、今年9月にスタートするフル電動フォーミュラカーによる世界選手権「フォーミュラEシリーズ」に参戦するアムリン・アグリでは、すでに発表されている女性ドライバーのキャサリン・レッグとダ・コスタというドライバーラインアップで全10戦を戦うことになった。
ダ・コスタは、これまでF1の下位カテゴリーであるGP3やフォーミュラ・ルノー3.5シリーズで活躍し、2012年からはレッドブルのテストドライバーを務めるなど、一時は次期F1ドライバー候補筆頭との評価も得ていた。2014年はダニエル・リカルド（レッドブル）が抜けたトロロッソのシート争いに加わったが、ダニール・クビアト（トロロッソ）に敗れ、レッドブルの控えドライバーとなっていた。
アムリン・アグリからエントリーが決まったダ・コスタは次のように語った。
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
「フォーミュラEの初シーズンにレースをすることができるのをうれしく思っているし、アムリン・アグリが僕を選んでくれたことを誇りに思う。これは未来の選手権だと信じているし、すごく感激している。フォーミュラEの歴史が刻まれるのを、この新たなプロジェクトの中心で見守ることができることにワクワクしているんだ。この選手権がテクノロジーの革新と進歩を導くものになるのは間違いないと思う」
「僕たちのチームが特別なのは、アムリンから助言を受けられることだ。彼らは複雑なデータを分析することにかけては非常に専門的な技術を持っているからね。それを利用して僕のようなドライバーがレースに勝つための戦略を立てることもできる。市街地サーキットだけで戦うというこの新しいシリーズにはそれが重要だし、テクノロジー的にもチームには新しい技術が求められるからね。僕は、アムリン・アグリが最初からトップ争いができるという自信を持っているよ」
初開催となるフォーミュラE選手権は、9月13日（土）に北京で行われる開幕戦を皮切りに世界10都市で戦われることになっているが、今回のアムリン・アグリのドライバーラインアップ確定により、現時点では全20名中16名のドライバーが確定。残るシートはあと4つだけとなっている。
■フォーミュラE参戦チームおよびドライバー（2014年7月3日現在）
1 チャイナ・レーシング（中国）／（未定）
2 アンドレッティ・オートスポーツ（アメリカ）／フランク・モンタニー、（未定）
3 ドラゴン・レーシング（アメリカ）／マイク・コンウェイ、（未定）
4 eダムス・ルノー（フランス）／セバスチャン・ブエミ、ニコラ・プロスト
5 アムリン・アグリ（日本）／キャサリン・レッグ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
6 アウディ・スポーツ・アプト（ドイツ）／ダニエル・アプト、ルーカス・ディ・グラッシ
7 マヒンドラ・レーシング（インド）／ブルーノ・セナ、カルン・チャンドック
8 ヴァージン・レーシング（イギリス）／ハイメ・アルグエルスアリ、サム・バード
9 ベンチュリ・グランプリ（モナコ）／ニック・ハイドフェルド、ステファン・サラザン
10 トゥルーリGP（イタリア）／ヤルノ・トゥルーリ、ミケーラ・チェルーティ
