小林可夢偉「完走できなきゃチャンスも生かせない」／オーストリアGPプレビュー
ケータハムの小林可夢偉とマーカス・エリクソンが、レッドブルリンクで開催されるF1オーストリアGP（22日決勝）に向けて意気込みを語った。
■小林可夢偉「とにかく完走し、いい週末にしたい」
「レッドブルリンクを走るのは全く初めてです。オンボード映像は何回も見ましたが、なかなかチャレンジしがいがありそうです。速いですね。何か所か本当に速いところがありますし、2か所ほど強いブレーキングが必要な部分もあります。ですから、いつものようにうまくセットアップをすることが非常に重要になります」
「でも、実際にそこで走ってみるまでは、どういうレースになりそうかという予想をするつもりはありませんし、コースに出てからどうなるか様子をみることにします。いずれにしても、きっとファンにとってはいい週末になるでしょうし、僕たちにとってもそうであって欲しいですね」
「本当に正直なところ、いい週末になれば大いに得るものがあります。僕たちはカナダでも不運に見舞われました。信頼性の問題で2台ともリタイアでしたが、信頼性についてはこれまでずっと僕たちも注力してきていましたし、シーズン序盤に比べればルノーのほうでも大幅に改善してきていた部分でした」
「カナダGP（第7戦）の序盤のペースは本来あるべきところにまで至っていませんでした。僕たちが行っていたシミュレーションではもっとペースがあるはずでした。でも、リタイアとなったポイントでは、思った以上に前の集団に近づけていました。ですから、今週末は完走することが重要になります。完走さえできれば、もし、何かここぞというチャンスがあった場合にはそれを生かすこともできますからね。それが今週末の重要な目標のひとつです」
■マーカス・エリクソン「単純そうだけどセッティングが難しいコース」
「オーストリアではこれまで一度もレースをしたことがないから、全く初めてのサーキットに行くのは本当に興味深いよ。このサーキットの歴史についてはよく知っているけれどね。モナコ同様、ロニー・ピーターソン（スウェーデン出身の元F1ドライバー）がここでも勝っているから、また彼の足跡をたどるレースになる」
「カナダ（第7戦）ではほんの数周しかできなかったから、またクルマに戻ることができるのはうれしいよ。カナダではずっと厳しい週末になっていたから、序盤にリタイアとなったのはさらに悔しい結果だった。でも、レース後にはみんなとすぐにファクトリーへ戻ったし、全員で次のレースの準備にとりかかったよ」
「オーストリアは速そうなサーキットだね。比較的単純そうに見えるけれど、週末を通じて正しいバランスにしていくのは本当に難しいよ。ターン3後の下り、そしてターン4を抜けて高速コーナーであるターン5と6に入る部分は特にそうだね。そこでは流れるようにうまく走り抜ける必要がある。そして1周全体をうまくまとめないとならない。そうすればリズムにも乗れてくるし、本当に攻めることができるようになる。それが週末全体を通じてやりたいと思っていることだよ」
