今週末に開催されるF1モナコGP(25日決勝)へ向けての大きな疑問は、チャンピオンチームのレッドブルが、今季ここまで大きな差をつけられているメルセデスAMGについに戦いを挑むことができるかどうかということだ。
今季の第3戦バーレーンGPの後、マクラーレンのジェンソン・バトンは、もし今季の19レースを通じてメルセデスAMGが敗れるようなことがあれば「驚くだろう」と語った。
だが、バトンはそのとき次のように付け加えていた。
「ひょっとしたら、モナコではレッドブル(が勝つ)かもしれないね。あのサーキットはパワーだけではだめだからね」
だが、第2戦以降ここまで4連勝と波に乗るルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、メルセデスAMGの今季型車であるW05に勝つのは、たとえ、道幅が狭く、曲がりくねっており、メインストレートでさえ本当のストレートとは呼べないモナコであっても難しいだろうと次のように語った。
「あそこにはそれほどストレートがあるわけじゃないから差は縮まるはずだ。だから、もっと接近戦が見られるんじゃないかと期待しているよ」
「レッドブルのクルマはダウンフォースがすごくあるし、マクラーレンだってあそこではよくなるはずだ。でも、僕たちはあそこでも速いよ」
チームメートのニコ・ロズベルグも同意見だ。
「レッドブルはだんだんと迫ってきているし、フェラーリだってそれほど差が大きいわけじゃない。彼らは差を縮めるためにできる限りのことをしているよ」
『DPA通信』にそう語ったロズベルグは、次のように付け加えた。
「でも、僕たちのほうが前にいるだろうとは思うよ」