バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで開催中のF1第5戦スペインGP、決勝を終えた小林可夢偉(ケータハム)は次のようにコメントした。
■小林可夢偉(決勝リタイア)
「スタートはかなりよくて、1周目の終わりにはチルトン(マックス・チルトン/マルシャ)を追い抜いて18番手に上がっていました。でも、マルドナード(パストール・マルドナード/ロータス)やベルニュ(ジャン-エリック・ベルニュ/トロロッソ)を後ろに押さえこんでおくことはできず、5周目までには彼らに追い抜かれてしまいました。ですから、それからは自分のレースをすることに集中していました」
「クルマの感触はまずまずでしたが、今週末ずっと抱えていたトラクションの問題をひきずっていました。ですからまだ少しばかり難しかったですね。ですが、スタートするときに履いていたミディアムタイヤのデグラデーション(タイヤの性能低下)レベルはよかったので、最初のスティントはかなり長く走り続けることができました。そして23周目にピットインして別のミディアムに交換しました」
「次のタイヤセットではクルマの感触もさらによくなりましたし、僕は前を行くビアンキ(ジュール・ビアンキ/マルシャ)とのタイムをいくらか縮めることができました。ところが34周目にターン1へ進入しようとしたときにすごく怖い思いをしました。そこで左フロントのブレーキが壊れてしまったんです。辛うじてクルマがウォールにクラッシュするのを防ぐことはできましたが、そこで僕のレースと、困難な週末は終わってしまいました」
「僕たちには目指していたようなパフォーマンスがなかったのは明らかです。でも、いろいろ変更を加えたことでこの問題の解決につながってはいました。チームも改善するためにこれまで以上に懸命に頑張っています。ここで2日間のテストがありますし、そこで僕たちがスペインに持ち込んだ新しいパーツのことをもっとよく学べると思います。次のモナコ(5月25日決勝)で反撃することを目指していきますよ」