数々のF1チームで実績を残し、昨年までメルセデスAMGのチーム代表を務めていたロス・ブラウンが今週フェラーリ本部を訪れていたことが報道された。だが、ブラウン本人もフェラーリも、これはブラウンのフェラーリ復帰へとつながるようなものではないと否定した。
フェラーリ専門のジャーナリストであるレオ・トゥッリーニが6日(火)に、かつてフェラーリがミハエル・シューマッハとともに黄金時代を築いたときにテクニカルディレクターを務めていた59歳のブラウンがフェラーリ本部と、フェラーリの私設テストコースであるフィオラノを訪れていたと伝えた。これにより、ブラウンがフェラーリからF1へ復帰するのではないかとの憶測がささやかれていた。
だが、ブラウン本人は、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、今週イタリアを訪れたことは「秘密でも何でもない」し、世間でうわさされているようにF1やフェラーリに復帰するというようなことではないと否定した。
さらに、ブラウンは『BBC』に対しても、フェラーリ本部を訪れたのは「一緒に旅をした仲間たちと一緒にイタリア旅行の一部として行っただけで、それ以上のものではないよ!」と語った。
ブラウンは、その旅行グループでは、「できるだけたくさんのブドウ園」を訪ねることと、フィオラノ・サーキットでフェラーリのスポーツカーを運転することが予定に入っていたのだと付け加えている。
フェラーリの広報担当者も、今回のブラウンの訪問は「単に友人たちとイタリアを気ままに楽しむための旅行で、しばらく前から予定されていたもの」だと語った。