F1バーレーンGP(6日決勝)でマクラーレンがツイートした1枚の写真が話題になった。
今年マクラーレンは、ここまでの3戦ですべて違うスポンサーのカラーリングをマシンに施している。これに関連してスペインの『Marca(マルカ)』紙は、以前F1のスポンサーだったスペインの携帯事業会社「モビスター」とマクラーレンを結びつけている。
うわさのきっかけとなったのは、マクラーレンが4日(金)にツイートした2007年のバーレーンGPの写真だった。マクラーレングループ会長兼CEOロン・デニスと、当時マクラーレンに在籍していたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が笑顔で座っている写真だ。ツイートには「笑顔のロンの写真をもう1枚」という言葉が添えられていた。
アロンソはこのシーズン末に、デニスと仲違いするような形でチームを去った。
マクラーレン関係者は、このツイートに特別な意図はないとしている。しかし、今年からデニスが現場に復帰したことや、ホンダを搭載する2015年に向けてマクラーレンがアロンソ復帰を望んでいるといったうわさも昨年はあっただけに、アロンソ陣営はすぐに動いて関連を否定した。
「フェルナンドは今いる場所に満足している」とアロンソのマネージャーであるルイス・ガルシア・アバドは主張している。
アロンソ自身は、今年いっぱいでフェラーリを去る「可能性が少しでも」あるかとスペインの『Diario AS(ディアリオAS)』に聞かれた際、意味深な答え方をしている。
まず「いや、そうは思わない」と否定したアロンソだが、2010年にフェラーリに加入した際はタイトル獲得を期待していたことを認め、次のように語った。
「フェラーリに来た時、最初のレースでここ(バーレーンGP)で優勝した。その年か別の年にチャンピオンになれるだろうと思ったよ。間違いなくね」
「それがフェラーリの近年の歴史だ。2010年にフェラーリはすごく強かった。僕は加入して開幕戦で優勝し、すべてが正しい方向に向かっているように見えた」
今シーズン序盤も、アロンソが自身3回目のタイトルを獲得する可能性は低いように見える。しかし、フェラーリに加わったことを後悔はしていないとアロンソは主張している。
「キャリアや人生には、自分で決断し、それで決まってしまうことが何度もある」
「もし僕がレッドブルやトヨタやほかのどこかからのオファーを受けていたらどうなっていたか、それは誰にも分からない」