アメリカのNASCARシリーズで共同オーナーとしてチームを運営しているジーン・ハースが、新たなF1チームオーナーとして2015年のピットウォールに姿を見せることになりそうだ。
当初、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、ハースが2015年に12番目のチームとしてF1参戦を果たすことはないだろうと発言していた。だが、エクレストンは今週になって「ハース(の申請)は受理されると思う」と発言した。
『Independent(インデペンデント)』紙は、エクレストンがF1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトに対して行った次のようなコメントを紹介している。
「彼らは金を持っているよ。だが、その金を使う気があるのかどうかということが問題だ」
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では、2015年からのF1参入希望者を募っていたものの、当初計画されていた日程での決定発表を延期していた。これはエクレストンがハースの申請に対して「OK」のサインを出すのをFIAが待っていたためだと考えられている。
83歳となるエクレストンが最も心配していたのは金のことのようだ。エクレストンは次のように語った。
「新たにチームオーナーとなる者は、4年で1千億円はつぎ込むことになるだろう。私はハースと話をしたが、彼がどうするつもりなのかは知らないよ。アメリカの話だから、私には分からないんだ」
そのエクレストンは、ハースに続いてほかのチームも近いうちにF1に参入する可能性を否定しなかった。
「私もFIAも毎年のように新しいチームから打診を受けているよ」とエクレストンは付け加えた。