元F1ドライバーのジャン・アレジは、今年のタイトル争いの結果を予想することはほとんど不可能だと考えている。
アレジは、すべてが刷新されたV6ターボ時代を迎えた今年のF1において、各チームの力関係は現時点で考えられているほどはっきりしたものではないと考えている。
「今シーズンは誰がチャンピオンになるかを言い当てるより、宝くじを当てるほうが簡単だと思うよ」、とアレジは『L’Equipe(レキップ)』に語った。
冬のテスト、そして開幕戦F1オーストラリアGPでの結果を見れば、メルセデスAMGがタイトル獲得候補であることは疑いようがないことだ。
だが、アレジは次のように主張した。
「どのクルマが一番信頼性が高いかを判断するには、あと3レース以上は様子を見る必要があるよ」
「今ではエンジンの果たす役割がシャシーよりも重要になっている。過去何年かにおいては、それは逆だった」
「しばらくの間はメルセデスが最高のエンジンだと感じている。でも、それ以上のことを言うのは非常に難しいよ」
「ドライバーに関しては、ハミルトン、アロンソ、そしてライコネンによる争いになるんじゃないかと思っている。でも、もう一度言うけど、確実なものは何もないんだ」
だが、かつてフェラーリやザウバーで活躍した49歳のアレジは、2014年はワクワクするようなシーズンになると確信しているようだ。
「そう思うよ。なぜなら、今日の段階で本当にうまく準備が整ったチームが一つもないことは明白だからね」
「メルセデスAMGでさえ、メルボルン(オーストラリアGP)ではわずか数周しただけでルイス・ハミルトンに技術的な問題が発生してしまった。だから、確かなものは何もないよ」