元F1ドライバーのフランク・モンタニーが、深刻なトラブルに見舞われているロータスばかりでなく、今季はタイトル争いも夢ではないと考えられているウィリアムズでさえ、トップ争いに加わるのは難しいだろうと否定的な見解を述べた。
見た目にはインパクトのあるフォーク型ノーズを採用したロータスだが、ここまではまさに悲惨としか言いようがない状態に陥っている。ロータスの今季型車E22は、単にスピードがないというだけでなく、いまだにまともに走ることさえできずにいる。
現在はフランスのテレビ局で解説者を務めるモンタニーは、『Le Figaro(フィガロ)』に次のように語った。
「彼ら(ロータス)にとっては非常に複雑な状況だ」
「彼らは(前チーム代表の)エリック・ブーリエをマクラーレンに奪われた。だが、それだけではない。冬を越したら、エンストン(ロータス本部)の人数は100人も減っていたんだ」
「100人というのは大きな数字だし、簡単にそれを乗り越えることはできないよ。今では、彼らが再び上位に返り咲くことができるとは思えない」
そう述べたモンタニーは、次のように付け加えた。
「彼らもポイント獲得を狙うことはできるようになるだろう。だが、それ以上のことを望むのは非常に難しいと言わざるを得ないね」
36歳のモンタニーはさらに、今年は復活の兆しが見え、現時点ではメルセデスAMGに次ぐ速さがあると言われているイギリスの伝統チーム、ウィリアムズに関しても次のようにコメントした。
「ウィリアムズはオーストラリア(開幕戦)で表彰台に上らなくてはならなかった。フェリペ・マッサはスタートでブレーキに故障を抱えた小林可夢偉(ケータハム)に追突され、何もすることができなかった。それにボッタス(バルテリ・ボッタス)はパンクを起こしてしまった」
「だが、我々は今年の中間点までは慎重に見ていなくてはならないよ。ウィリアムズは大規模なチームのように積極的に開発を続けるための資金や人材が足りなくなるだろうからね」、とモンタニーは付け加えている。