ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は19日(水)、F1をわがものにする快感と同時に、はやる気を抑えていることを打ち明けた。
2014年開幕まで8カ月間勝ちっぱなし、さらに4年連続F1王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)も、さすがに先週末のオーストラリアGPで敗北。このレースで2位以下に30秒差を付けたロズベルグの優勝は、新時代到来を予感させた。
現在フィアンセのビビアン・シボルトとともにバリ島で静養中のロズベルグだが、2014年はこのまま勝ち続ける気満々だ。
「自分が連続ポール・トゥ・ウィンを狙える位置にいるって意識するだけでも最高だよ」と、ロズベルグは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に語る。
しかし、今はチームメートのルイス・ハミルトンやベッテルといったタイトルの対抗馬に大差をつけていても、決して気を抜くことはないという。
「レッドブルは絶対に油断ならない。合同テスト後、(メルボルンまで)彼らの不振が続くんじゃないかと危うく信じそうになった。ところがどうだい、あの復調ぶりは僕らの予想を越えていたよ」
「つまり、僕らは安穏としていられないんだ」と、気を引き締めるロズベルグ。
さらに気がかりなのは手近なライバルであるハミルトンの台頭と、それに伴うチーム内の緊張だ。
ふたりは公私にわたって子ども時代からの付き合いだ。ロズベルグは、「僕らは親友同士ではないけれど、仲は良いよ」と語り、このように締めくくった。
「でもこのまま成功が続けば、関係はより複雑になるだろうね」