F1統括団体FIA(国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドは、シーズン最終戦のポイント2倍ルールに対する批判の声を懸念している。
昨シーズンはレッドブルのセバスチャン・ベッテルが圧倒的な強さを発揮し、最終戦のF1ブラジルGP(第19戦)を待たずに早々と第16戦のインドGPでタイトルを確定させた。その影響でファンの関心が早い時期にF1から離れていき、シーズンの盛り上がりに影響が出た。そこで、今季は最終戦のみポイントを2倍にすることになった。
トッドが考える限りにおいては、最終戦までファンの関心を引き留めておくための制度改正などささいな問題であり、F1のエンジンに関するレギュレーションを時代に合ったものにするための「革命」に比べたらずっと小さな問題だ。
トッドはFIAがポイント2倍システムを廃止する用意があることを認めており、『Daily Mail(デイリー・メール)』に次のように語った。
「もし結果が悪かったら、来年は簡単に廃止することができる」
「昨年のようなことにはならず、今シーズンの終了までファンが関心を持ち続けてくれるかどうか注視したいと思っている。もしそうでなければ、私は先頭をきって以前のシステムに戻そうと言うつもりだ」