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F1開幕戦、新マシンは予選107%ルールをクリアできるか

2014年03月14日(金)11:03 am

16日(日)の2014年F1開幕戦オーストラリアGP決勝で、果たして何台が完走できるだろうか。そんな問いにダニエル・リカルド(レッドブル)は、いつものようにニヤッと笑って次のように答える。「全滅だね」

「それとも全台、完走かな!」と、リカルドが冗談半分なのは言うまでもない。

トラブル含みのヘレスとバーレーンF1合同テストを受け、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌はFIA(国際自動車連盟)のF1競技委員長チャーリー・ホワイティングに、もしメルボルンで1台もチェッカーフラッグを受けなかったらと質問を投げかけている。

「最後にリタイアしたドライバーが勝者となる」とのことだ。あるいは、レース終了2周前時点の順位を結果とする規則が適用されるかもしれないという。

「その場合、必ずしも最後まで走っていたドライバーが優勝するとは限らない」とホワイティングは語る。

もっと驚くべき可能性もささやかれている。全マシン中、半分もオーストラリアGPの予選に通らないのではないかというのだ。

仮に2回目のバーレーン合同テスト結果を予選107%ルールに照らすと、王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)をはじめとする多くのマシンが決勝に進めない。

これについて13日(木)の『AP通信』は、場合によって競技委員会は同規則を一時的に変更するかもしれないと指摘している。ホワイティングも、特に今週末のオーストラリアGPは「かなり大目に」見る場合があると認めている。

誰の目にも明らかなのは、ベッテルはアルバート・パークでかなりの苦戦を強いられるということだ。ミルトン・キーンズの本拠地からは大量の改良パーツがメルボルンに向けて送られている。14日(金)のフリー走行にはそれらが装着されるが、果たしてどうなるだろうか。

「さすがにこのレースは、楽観視できる立場にないね」と13日(木)、記者団に語るベッテル。「でも、選手権全体となると話は別だ」

本命中の本命と言われるメルセデスAMGでさえ、不確定要素を警戒している。

「あらゆるメディアが僕らを持ち上げている。本命のドライバー、本命のチームとね」と語るのは、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だ。「今週末どう転ぶか、僕には想像もつかないよ」

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