16日(日)の2014年第1戦F1オーストラリアGP決勝で、出走の全マシンがリタイアとなる可能性が浮上している。
前代未聞のケースを予想するのは、F1で電子機器を供給しているイタリア、マニエッティ・マレリのトップ、ロベルト・ダッラだ。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙にダッラが語ったところによると、2014年型マシンに搭載されている電子系パーツは以前に比べて非常に複雑であるにも関わらず、それに見合う量のテストがシーズン前にできていないのだという。ダッラは次のように続けている。
「昨年は、マクラーレン製のユニットが単体でマシンのあらゆる機能をつかさどっていた」
「ところが今年はマシンのごく一部を制御しているにすぎない。最終的に試されているのは、エンジン、ターボ、それにエネルギー回生システムがオーケストラのように調和を図りながら機能するかどうかだ」
「正しいソリューションを見つけるには、さらに2、3カ月の期間が必要だ」
「それをたった3回のテスト計12日でやれというのは“スパイ大作戦”並にあり得ない話だ」
「あらゆるチームがテストで重大なトラブルを経験しただけに、メルボルンでは全車リタイアもあり得る」と話すダッラだった。