ロータスのチーム代表エリック・ブーリエは9日(木)、2014年最初のF1テストに不参加を決めたことについて強気の姿勢を示した。
ロータスは昨シーズン、F1コンストラクターズ世界選手権で4位に入りながら目に見えて資金不足に苦しんだ。
今月下旬に南スペインのヘレス・サーキットで開かれる公式F1テストでは多くのチームが新V6ターボエンジン搭載の新車を持ち込んで初走行するが、今週になってロータスが不参加を表明したことで、あらためて同チームの財政状態と競争レベルの不安が浮き彫りとなった。
だがブーリエは、ヘレステスト不参加はロータスだけではないとイギリス『BBC』に語る。
「いずれ分かるだろうが、ヘレスに行かないのは何も我々だけじゃない。私はすでにその事実をつかんでいるよ」
今週出されたチームのリリースで技術部門のトップ、ニック・チェスターは、1月下旬にヘレスに向かうと「製造と開発プログラムに支障をきたす」から不参加を決めたと述べている。
その点ブーリエは、新車E22の完成が「間に合わない」ことをあっさり認めた。
「準備ができるのは、その少し後なんだ」と語るブーリエ。「テストに出ないのは、あながち悪いことじゃない。他チームの動向を観察できるうえ、我々がやっていることを知られずに済むしね」
だが、4日間に及ぶ初テストをキャンセルすることに「不安」もあるとブーリエはいう。ヘレスを逃すと、3月中旬の開幕戦オーストラリアGPまでは、バーレーンで行う計8日間の走行に賭けるしかないのだ。
「だからこそ我々は、ヘレス不参加に伴うデメリットを最小限にするため他チームとは少々異なるアプローチを心がける必要があるんだ」と話すブーリエだった。