ミハエル・シューマッハ(44)の怪我は命に関わるものではないと当初報道されていたが、現地時間29日日曜日夜22時(日本時間30日月曜日朝6時)、シューマッハを治療しているフランス・グルノーブル病院の報告によるとシューマッハの状態は悪化して、深刻といった方が良いと発表した。
また、シューマッハのマネジメントチームは、頭に神経的外傷を負って神経学的治療が必要な昏睡状態になっていると認めた。
フランス『L‘Equipe(レキップ)』のキャロル・ブシャール記者は、スカイスポーツに以下のように語った。
「彼の状態は(現地時間)夕方に悪化したようだ。脳への外傷によって昏睡状態にあると病院もマネジメントチームも言っています。彼の状態は深刻です」
「どうやら彼1人でゲレンデの外をスキーしていた時に起こったようだ。シューマッハは岩に頭をぶつけて救急隊に助けてもらい、ヘリで搬送してもらう必要がありました」
「シューマッハの仲の良い友人で、フランス・パリで有名な神経学者で外科医であるジェラール・セラン博士が警察と同行し病院へ向かいました。シューマッハの家族も病院にいます。詳細が不明のため、一体何が起こったのかは未だ捜査中です。シューマッハを最寄りの病院(ムーティエ)に輸送するまで6分から最大でも10分で、素早く対処されました。その後、様態が悪化し、別の病院(グルノーブル)へ再搬送されました」
シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームは次のようにコメントしている。
「彼(ミハエル・シューマッハ)はフランスのアルプスでプライベートのスキー旅行中に転倒し頭を打ちました。病院に搬送され、現在専門の治療を受けています。彼の状態についてこれ以上の情報を提供できない事をご理解ください」
シューマッハはスキー好きで、メリベルに別荘を所有しており、2012年をもってF1から2回目の引退をしている。