マクラーレンは、元チーム代表ロン・デニスが、チーム内での権限を強めようとしているのではないかとのうわさに反論した。
名門で知られるマクラーレンが、2013年には悲惨とも言うべきシーズンを過ごすことになったが、これによってチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュの地位も危うくなるのではないかとの声が上がっていた。
うわさによれば、マクラーレンで長期にわたってチーム代表を務め、現在も親会社であるマクラーレン・オートモーティブの会長であるデニスが、再びマクラーレンの指揮をとるべく準備を進めているとされていた。
イギリスの放送局『Sky(スカイ)』でビジネスリポーターを務めるマーク・クラインマンは、マクラーレンの共同オーナーであるマンスール・オジェが所有する25パーセントの株式を買収し、影響力を強めることをデニスが考えていたと伝えた。
「デニス氏は現在の(チームの)パフォーマンスに心を痛めていると言われる」と書いたクラインマンは、それによりウィットマーシュとの間に権力争いが起こるかもしれないと付け加えている。
さらに、クラインマンは、デニスが資金調達にあたって中国に目を向けているかもしれないとも書いた。
66歳となるデニスは、今週イギリス首相のデビッド・キャメロンとともに、世界最大の人口を誇る中国への代表使節団に加わっている。
デニスは、声明の中で次のように述べた。
「マクラーレンの世界的展望において、中国以上に重要な国はない」
だが、マクラーレンの広報担当者は、このクラインマンの記事を否定するとともに、最近両肺の移植手術を受けたオジェが、自身の持つ株式に関して「売却の意思はまったくないことを表明した」と語った。
マクラーレンの広報担当者は『Telegraph(テレグラフ)』に対し、「普段と何も変わらない」と付け加えている。