セルジオ・ペレス(マクラーレン)に2014年ザウバー復帰のチャンスはあるのか。チーム代表モニシャ・カルテンボーンによると、物ごとはそう単純ではないという。
昨年ザウバーは、マクラーレンと契約したペレスにチームを出て行かれ、悔しい思いをした。
2013年もメキシコの通信会社、テルメクスのロゴを付けてはいるが、それは2012年に控えドライバーだったエステバン・グティエレスが昇格したからだ。
もし、ペレスがザウバーに復帰した場合、ペレスもグティエレスも、チームメートになることに対しては、気にしていないようだ。
14日(木)に「メキシコ・パワー!」とグティエレスがいえば、ペレスも「いいと思うよ。何か問題でも?」とペレスは語る。
スイスのF1チームにふたりのメキシコ人ドライバーはどうにもしっくりこない。しかしカルテンボーンは、「ザウバーは国籍でドライバーを選んだことはありません」と主張する。
2013年は資金繰りに苦しんだザウバー。思い通りにドライバーを選べる立場でないのは確かだ。
ペレスについて質問されたカルテンボーンは、スペイン『AS』紙にこう答える。「彼との関係は良好でした。一緒に過ごしたシーズンはいい思い出よ」
「でも、ほかにもドライバー候補はいるわ」というカルテンボーンは語る。
スポンサーのテルメクス次第で、ペレスの在籍チームが決まるといってもいい。マクラーレンはペレスを解雇、大きく方向転換を図った。
「ふたりを(ザウバーで)雇う金ぐらいある」とF1アメリカGPの開催地オースティンで『AS』紙の記者マヌエル・フランコに話すのは、あるメキシコ人だ。「買おうと思えばチームだって買える」