キミ・ライコネン(ロータス)は1日(金)になってようやくアブダビに現れ、3日(日)の決勝に向けてアブダビGP初日のフリー走行に参加。チームオーナーのジェラルド・ロペスは、両者の関係に問題がないことを強調した。
今季限りでチームを離脱、フェラーリに行ってしまうライコネン。先週末のインドGP決勝中、無線でエンジニアのアラン・パーメインと過激なやり取りを演じた末、31日(木)まで「行方不明」となったことで、シーズン終了まであと3戦を残し、チームとの関係は修復不可能な状態に陥ったとみる者もいた。
しかし1日(金)早く、チームの公式サイトに掲載されたインタビューでロペスは、ライコネンとの関係は今も「良好」だと、次のように述べた。
「レース中の緊張状態にあって、アラン・パーメインとキミが何かといい合ったのは確かだ。しかし、この2年間の関係にあって、それはほんの一瞬のやり取りに過ぎない」
元来、無口なライコネンはマスコミとの関係も冷えきっているが、舞台裏では「親しみやすく」、「話好き」な一面がライコネンにはあると、ロペスは強調する。しかも、「友人」だというのだ。
ただし、ライコネンが2014年にフェラーリ移籍を決めた背景には、クァンタムと呼ばれる投資家グループにチーム株式の35%を売る話が宙に浮いている事実があることをロペスも認めざるを得ない。
一説には完全に流れたとの話もあるが、1日にロペスは次のように話していた。「我々がパートナーシップを希望している会社とは、原則合意が成立している。我々はただ、契約の完了を待っているのだ」
「こうした契約には、F1並みのスピードが適用されない。とにかく近い将来、最終合意が得られるよう望んでいる」