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ベッテルの独走続く2013年

2013年10月07日(月)13:20 pm

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の独走状態は当分、終わりそうにない。

F1韓国GP決勝前、そのように警告を発したのは、メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンだ。

レッドブルの面々は、シンガポールGPでベッテルが見せた圧勝ぶりをただの誇張で片付けようとした。確かにシンガポールよりタイトなコーナーが少ない韓国では、加速時がそれほど武器にならない分、タイム差が小さかった。

だが6日(日)の決勝前、ブラウンは次のように話している。「(フリー走行で)セバスチャンは、まともにロングランをやっていたかい? 私はそう思わないね」

「ここではまだ、彼が持つ真の速さを見ていない。できればシンガポールの再来は遠慮したいね」

だがイギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙のトム・キャリー記者によると、ベッテルを止められるのは「突然のとんでもない不運か台風」だけだという。

2番手からスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)も、打倒ベッテルに弱気だ。

「テレビ視聴者にとっては、もどかしいレースになるんじゃないかと思う」と、ドイツ『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥン)』紙にレース前に離していたハミルトン。

「他車より30秒も早くゴールできるマシンがあると、テレビの前のみんなは本物のレース、ガチンコ・バトルを見られないことになる」

「彼らが退屈するのも当たり前だよ。スタート後のレース展開があらかじめ分かってるんだからね」

今回もベッテルの勝利に終わった韓国GPだが、明るい材料といえば、不人気のヨンアムで開かれるレースは、これが最後になりそうなことだ。

「今のF1カレンダーで韓国以上にひどいレースは見当たらないよ」と話すのはマクラーレンのスポーティング・デイレクター、サム・マイケルだ。

観客の入りの悪さ、スポンサーの無関心も、受け取りようによってはプラスとなる。「一年でいちばんリラックスしたレースだね」とハミルトンもいっているくらいだ。

「宿泊するホテルのロビーに2人の受付係がいる以外、あまり人を見かけないよ」と笑うハミルトンだった。

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