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タイトル絶望のフェラーリ、焦点は2014年へ

2013年09月24日(火)11:36 am

F1第13戦シンガポールGPでセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝し、ベッテルとレッドブルの4連覇がまた一段と現実味を帯びてきた。

ランキング2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、ベッテルとの差が60ポイントに広がり、計算上逆転の可能性が残っているものの、その見込みはなさそうだと認めた。

「韓国で幸運が必要なだけじゃない。幸運が必要なのは、韓国でも、日本でも、インドでも、アブダビでも…。ペースで1秒も離されていたら、たくさんの幸運が必要だよ」とアロンソは話している。

計算上、次の韓国GP(10月6日決勝)でベッテルのタイトルは確定しないが、残り5戦となるその次の日本GP(10月13日決勝)以降は、ベッテルがタイトルを決める可能性が出てくる。

厳しい現実を前に、圧倒的な強さを見せるレッドブルとベッテルを追いかけるために2013年型車の開発を続ける意味はなくなってきている。また、2014年には、大幅なルール変更が待ち受ける。

「来年はゼロからのスタートだから、差を詰める絶好の機会だ」とアロンソ。「努力と希望は、すべて2014年に向けることにするよ」

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリも、フェラーリは「99%」の力を2014年に向けていると認めた。この切り替えは、水面下でかなり前に行われていたとアロンソは示唆している。

「彼ら(ピレリ)がタイヤを変更したときに、バイバイしたのさ」とアロンソは話す。ピレリは、第8戦イギリスGPでタイヤのバーストが頻発したことを受け、第10戦ハンガリーGPからタイヤの構造を変更した。

ランキング3位のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)にも、理論上タイトルの可能性が残っている。しかし、シンガポールGP後にハミルトンは、現在の100ポイント差を詰めることができるとは夢にも思っていないと認めた。

「何とかフェルナンドに追いつくようにやってみるだけだ」とハミルトンは話している。

フェリペ・マッサ(フェラーリ)も、2013年シーズン残りは同じような状況が続くと見ている。

「選手権が終わろうとしているのが現状だね。もう誰も今のクルマを開発しない。だから今後も(結果は)こういうものになるだろうね」

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