チームの給与未払いを理由に、2014年F1シーズンからロータスを離れてフェラーリに電撃復帰するキミ・ライコネン(ロータス)が、それでも今シーズンはロータスと共に戦うことを明かした。
ロータスがライコネンに年俸を全額支払っていないのならば、これは明らかに契約違反となる。しかし、ライコネンは残りのシーズンを家でのんびりするよりもクルマに乗ってレースをすることを選んだ。
フェラーリ移籍を前に、シーズン終了を待たずに休暇に入るという選択肢についてライコネンは母国フィンランドの『MTV3』に「もちろん、それも可能だよ」と話し 、こう続けた。
「でも、これまで僕は全部のレースに出ているんだ。クルマに乗らない期間に興味はないよ。だから僕はレースをする。好きだから」
「チームを困らせるようなこともしたくない。僕がクルマに乗らなかったら事態はなにも進展しない」
「給料の問題はそのうちなんとかなると思ってるよ」
ライコネンの後任には、ライコネンと同様に2013年シーズンは給与未払い問題に悩まされたニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が挙がっている。
しかしヒュルケンベルグは、ロータスに移籍後に給与が支払われないような事態は心配していないと話しており、『Totalrace(トータルレース)』はヒュルケンベルグのこんな言葉を伝えている。
「キミとは話せていないから、彼の契約がどんなものなのかはわからない。でも、たぶんキミの給料はものすごく高いよ」