2011年にHRTからF1デビューを飾り、2012年からレッドブルのジュニアチーム、トロロッソで修行中のダニエル・リカルド。2014年は、晴れてレッドブルのレースドライバーに昇格する。すると、空いたトロロッソのシートは誰のものに? 少なくとも、育成ドライバーのひとり、カルロス・サインツJr.ではなさそうだ。本人が、そう認めている。
ルノー・ワールド・シリーズ(フォーミュラ・ルノー3.5)で苦戦中のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、すでに候補から外れたフェリペ・ナスルのふたりをよそに、走りが光る10代のサインツJr.は、リカルドの後を継ぐ第1候補とみられていた。
ところがトロロッソ代表のフランツ・トストは今週、GP3からいきなりのF1はサインツJr.にとって「飛躍のしすぎ」かもしれないとコメントしたほか、本人も、まだ早いといっている。
「地に足をつけてがんばるよ」と、『Speed Week(スピードウィーク)』にサインツJr.は語る。彼の父カルロス・サインツは、スペインが誇るラリー界の英雄だ。
「F1が僕にとって大きな目標であることは隠さない。それに向かって一歩一歩、近づいていくよ」
「しかし、今はGP3の最終戦しか眼中にない。そのあとの予定は、フォーミュラルノー3.5の3戦とマカオF3だね」と、今後の予定を明かす。
「F1のことは何も言われなかったよ」というサインツJr.は語っている。