フェラーリのフェルナンド・アロンソが、7日(土)に行われたF1イタリアGPの予選後に怒りにかられ、フェラーリとの関係も崩れ去ってしまったのではないかとの見方に対し、これを否定した。
アロンソは、予選でチームメートのフェリペ・マッサのすぐ後ろを走ることで、マッサのスリップストリームに入り空気抵抗を減らすことでタイムを上げる作戦を展開していた。だが、予選Q3でその作戦が失敗に終わったことで、フェラーリのスタッフたちを「間抜け」呼ばわりするとともに、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロに対しても我慢の限界にきているのではないかとの報道が駆け巡った。
だが、アロンソは平静を装いながら、モンツァでの予選は「前回の予選がどうだったかを考えれば、うまくいったよ」と語っている。アロンソは、スペインの『AS』紙に次のように語った。
「いい土曜日だったよ」
「クルマもまた競争力が出てきたしね。最近のレースでは僕らはもっと後ろだったよ」
「僕たちはもはや土曜日ごとに葬式をするわけにはいかないよ。なぜなら1番速いクルマと2番目に速いクルマ(レッドブル)があるからさ。ヒュルケンベルグ(ニコ・ヒュルケンベルグ/ザウバー、予選3番手)には驚いたけどね」
「僕たちはレッドブルにはかなわない。これまでの週末でずっと戦えてきていないんだ。でもレースは明日だし、可能な限り上位を目指すよ」
「もしベッテルがレース序盤に大きく引き離すようなことがなければ、僕も優勝を狙っていくよ。それに午後には嵐になるって予報もある」
アロンソは、チームメートに予選で敗れたということに関してもそれほど意に介していないと主張。テレビ局『Antena 3(アンテナ3)』へ次のように語った。
「みんなはそう言うけれど、でも100レースのうち、多分82回は僕の方が彼に勝っていたと思うよ」