2013年F1第12戦イタリアGPが9月6日(金)、モンツァ・サーキット(1周/5.793km)で開幕。現地時間10時(日本時間17時)からフリー走行1回目(FP1)が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がトップになった。
【結果】F1第12戦イタリアGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
モンツァといえばフェラーリのホームレース。エースのフェルナンド・アロンソは、ドライバーズ選手権で首位のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)から46ポイントも離されている。ロータスからリクルートしたジェームズ・アリソンが先週、シャシー担当のテクニカル・ディレクターとして働きはじめたが、すぐに効果が表れるかは疑問だ。
ロータスは、前戦ベルギーGPでキミ・ライコネンが今季初リタイア、ドライバー・ランキングで2番手から4番手に落ちてしまった。チームは今週末、ホイールベースを延長した新タイプのE21を投入している。ライコネンのタイトル争いを後押しできるかどうか、見ものだ。
ベルギーGPでハミルトンがポールから表彰台をゲットしたメルセデスAMGでは、タイトル争いの生き残りを賭け、低ダウンフォース仕様のマシンに磨きをかけてきた。創立50周年のマクラーレンは、比較的好調だったスパを受けてさらにMP4-28を改良、今季初表彰台を目指す。
正規ドライバーに代えて控え選手を起用できる金曜日のフリー走行1回目。GP2のイギリス人ドライバー、ジェームズ・カラドと契約したフォース・インディアは、同選手をエイドリアン・スーティルのマシンに乗せる。ケータハムは前回同様、ギド・ヴァン・デル・ガルデに代えてヘイキ・コバライネンを起用。マルシャはジュール・ビアンキを休ませ、サード・ドライバーのロドルフォ・ゴンサレスを走らせる。
今回ピレリは、ハード(プライム)とミディアム(オプション)のドライ用タイヤ2種類を持ち込んできた。
セッション開始時の天候は晴れ。気温26℃。路面温度は30℃。日本時間6日17時、ピット出口のシグナルに青が点灯、セッションが始まった。いつものように各ドライバーともマシンの組み上がりをチェックするインストレーションラップに出て行く。タイヤは全車ハードを装着している。
開始20分あたりから徐々にタイムが出始める。セルジオ・ペレス(マクラーレン)とジェンソン・バトン(マクラーレン)がトップタイムを交互に塗りかえ。ペレスが1分26秒007、バトンはその1秒落ちというところだが、無線でしきりにハンドリングの不調を訴えている。ピットに戻ると、メカニックたちはリアウイングに群がって作業をし始めた。DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)のトラブルだ。
開始44分、ライコネンが1分26秒003でトップへ。さらにベッテルが1分25秒914、アロンソが1分25秒863を出し、それぞれライコネンを上回る。
1時間半のセッションで半分が過ぎた。トップはアロンソ、2番手ベッテル、3番手1分25秒929でニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、4番手ライコネン、5番手ペレス、6番手ハミルトン、7番手マーク・ウェバー(レッドブル)、8番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、9番手ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)、10番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)。
残り36分、ハミルトンが1分25秒565をたたきだしてトップへ。残り20分、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が無線でチームにギア・トラブルを報告。3速に入ったままピットに戻ってきた。
残り10分、調整を終えてコースに出て行ったヒュルケンベルグがピットロード上で止まってしまった。メカニックに押し戻され、再修復だ。残り8分、ベルニュが1分26秒151で9番手へ。レッドブル移籍が決まったチームメートのダニエル・リカルド(トロロッソ)は1分26秒387で12番手にいる。
日本時間18時30分、チェッカーフラッグが出た。トップはハミルトン、2番手アロンソ、3番手ロズベルグ、4番手ベッテル、5番手ライコネン。ここまでが1分25秒台。6番手にペレス、7番手バトン、8番手ウェバー、9番手マルドナード、10番手ベルニュという結果だった。
フリー走行2回目は日本時間21時から、同じく90分で行われる。