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F1第11戦ベルギーGPフリー走行2回目、詳細レポート

2013年08月23日(金)22:53 pm

2013年F1第11戦ベルギーGPが8月23日(金)、スパ・フランコルシャン・サーキット(1周/7.004km)で開幕。現地時間14時(日本時間21時)からフリー走行2回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。

【結果】F1第11戦ベルギーGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

午前中に行われたフリー走行1回目はセッション前に降った雨によりウエット状態で開始され、セッション中にドライタイヤでの走行が可能となるも、また終盤に雨が落ち始めるという、スパ・ウェザーと称されるスパ特有の天候に悩まされる形となった。

しかし、このセッション開始時にはすっかり天候も回復し、路面も完全にドライの状態となっており、各チームともにここで予選・決勝に向けてのセッティングを本格的かつ積極的に煮詰めてゆくことになる。

ピレリが持ち込んだドライタイヤは4種類のコンパウンドのうち硬いほうの2本となるハード(オレンジ)とミディアム(白)。また、ここスパ・フランコルシャンにも2か所のDRSゾーンが設けられる。まず、有名なオー・ルージュを抜けラディヨン(ターン4)からレ・コーム(ターン5)に向かうケメル・ストレートで、検知ポイントはオー・ルージュへ向かう下りストレートの中間点。もう1か所はピットストレートで、検知ポイントは最終シケインの手前に設置されている。

セッション開始時の天候は晴れ。気温21℃。路面温度は29℃。セッション開始と同時に続々と各ドライバーがコースへと向かってゆく。まずは定石どおり全員がハードタイヤを装着している。

開始15分。順位表のトップにはこの時点で唯一50秒台に乗せる1分50秒555を記録したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2番手に1分51秒125のフェリペ・マッサ(フェラーリ)、3番手に1分51秒134のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がつけている。

開始20分。ほとんどのドライバーが1回目の走行プログラムを終えてピットに戻っているが、他チームとタイミングをずらしてきたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が走行を重ね、アロンソに続く4番手タイムを刻む。また、このタイミングで来季のレッドブル入りがうわさされるダニエル・リカルド(トロロッソ)が最初にミディアムタイヤを装着してコースイン。まずは1分51秒447をマークし、7番手につけた。

開始30分。ミディアムタイヤを装着したマーク・ウェバー(レッドブル)が1分49秒390を刻み、トップに立つ。この段階からミディアムでコースインするドライバーが増え始める。5分後にはミディアムをはいたベッテルがウェバーのタイムを100分の6秒縮める1分49秒331のトップタイムをマーク。ロータスのロマン・グロージャンが1分50秒149で3番手、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグも1分50秒601で4番手に上がってきた。

90分で行われるセッションがちょうど中間点を迎えたところで、キミ・ライコネン(ロータス)がミディアムタイヤでグロージャンに次ぐ4番手に上がってきた。タイムは1分50秒318。フリー走行1回目では最下位に並んでいたロータス勢だが、着実にタイムをまとめてきている。

残り35分。初めてミディアムタイヤを装着したマッサが、多少のミスを犯しながらも1分50秒164を出し4番手に順位を上げている。その後ろ5番手には1分50秒253を刻んだトロロッソのジャン-エリック・ベルニュ。この時点で、大多数のドライバーはロングランプログラムを実施しており、順位表にはそれほどの動きは見られなくなっている。

残り30分を切ったところで、ピットで長めの作業を行っていたアロンソが初めてミディアムタイヤでの走行を開始。いっぽうで直近の3レースで連続ポールポジションを獲得しているハミルトンはハードタイヤでのロングランを行っている。

アロンソは、やはりミディアムを装着したジェンソン・バトン(マクラーレン)を追い回すようにしながら、あたかもレースのシミュレーションを行っているようだ。それでも、7番手となる1分50秒510を刻んできた。

残り20分。ベッテルの白いラインが入った右リアタイヤがパンクを起こす。イギリスGPでのタイヤ破裂問題を受けて、ピレリでは前戦ハンガリーGPから、2012年仕様タイヤの構造に今年のコンパウンドを組み合わせた新たなタイヤを導入している。今回はそのときのようなバーストというレベルではないようだが、ふたたびタイヤの信頼性問題に結びつくことになるのか、気になるところだ。ベッテルは自力でピットへと戻った。

その直後にケータハムのギド・ヴァン・デル・ガルデがターン15の立ち上がりでスピンし、タイヤバリアにクラッシュ。クルマは大きくダメージを受けたが、幸いドライバーに大きなケガはないようだ。

残り10分。ハミルトンがレ・コームで曲がりきれずにエスケープゾーンにクルマをはみ出させてしまっている。ハミルトンばかりでなく、今日はよく見られる光景だ。高速サーキットであるスパに合わせて各チームもダウンフォースをかなり削ってきており、長いストレートの直後のコーナーで車体を安定させるのはかなり大変そうだ。

その後、順位表には大きな変化のないままセッションが終了。結局レッドブルのベッテルとウェバーが1-2体制をキープ。この2台だけが49秒台をマークしている。以下、3番手にグロージャン、4番手マッサ、5番手ベルニュ、6番手ライコネン、7番手アロンソ、8番手セルジオ・ペレス(マクラーレン)、9番手ロズベルグ、10番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)というトップ10の顔ぶれとなった。

フリー走行3回目は、24日(土)の日本時間18時から行われる。

【写真】F1ベルギーGP金曜日(全30枚)

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