F1第10戦ハンガリーGPフリー走行2回目、詳細レポート
2013年F1第10戦ハンガリーGPが7月26日（金）、ハンガロリンク（1周／4.381km）で開幕。現地時間14時（日本時間21時）からフリー走行2回目が行われ、午前中に続いてセバスチャン・ベッテル（レッドブル）がトップになった。
【結果】F1第10戦ハンガリーGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
セッション開始時の天候は晴れ。気温30℃。路面温度は39℃。午前中に行われたフリー走行1回目では路面温度が43℃にまで上昇したが、午後のセッション開始時にはまた40℃以下に下がり、ほぼ午前中と同じようなコンディションになっている。
ピレリがここハンガリーに持ち込んだドライタイヤは4種類のコンパウンドのうち中間に位置するミディアム（白）とソフト（黄）。いずれも、昨年仕様の構造に2013年のコンパウンドが組み合わせられた新タイヤだ。午前中は硬い方のミディアムでの走行しか見られなかったが、午後はソフトタイヤでの走行も見られることになるはずだ。
セッション開始と同時に、まずは午前中のセッションを控えドライバーに譲っていたマルシャのマックス・チルトンがミディアムタイヤを装着して積極的に走行を重ねていく。そのほかのドライバーたちもまずは順当にミディアムでの走行プログラムに入っている。
開始10分。午前中のセッションで1分22秒723のトップタイムを刻んでいたセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が、早々とそれを上回る1分22秒484をマークしてトップに立った。ベッテルはこの時点で2番手のチームメート、マーク・ウェバーにコンマ5秒近い差をつけている。
開始20分。大方のチームが最初の走行プログラムを終えてピットに戻ったタイミングを利用して、フェラーリの2台が走行を重ねてゆく。フェルナンド・アロンソは3番手、フェリペ・マッサは4番手となるタイムを刻んだ。この時点でのアロンソのタイムはトップのベッテルに対し、コンマ4秒弱遅れとなっている。
開始25分前後からソフトタイヤに交換するクルマが出始めた。ベッテルもソフトでコースインしてゆく。そのベッテルは1分21秒264をマーク。ミディアムで出したタイムを約1.2秒短縮した。ウェバーもソフトタイヤでのアタックラップに入るが、前に何台かほかのクルマがいたこともあってか、ベッテルにはわずかに及ばない1分21秒308にとどまった。
90分間で行われるセッションがちょうど中間点を迎えた時点で、トップ2台はレッドブル勢で変わらず。3番手にはベッテルに約コンマ1秒半遅れのアロンソ、4番手にマッサ、5番手にルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）という顔ぶれだ。路面温度は44℃に上昇している。
残り40分。ソフトタイヤを装着したロマン・グロージャン（ロータス）が3番手に上がる。ベッテルやニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）はこのタイミングで再びミディアムタイヤに換え、ロングランプログラムに移行している。レッドブルはウェバーにソフトタイヤでのロングランを行わせ、別プログラムでタイヤのデータを収集しているようだ。
残り30分に差し掛かろうとするところで、ソフトタイヤでタイムアタックをしていたキミ・ライコネン（ロータス）と、同じくソフトタイヤのジェンソン・バトン（マクラーレン）が最終コーナーの立ち上がりであわや接触しそうな状態となる。必死にタイムアタックを行うライコネンだが、ほかのクルマにさえぎられ、なかなかタイムを上げることができない。次の周でも最後にまたバトンに接近してしまい、8番手タイムを刻むのがやっとだ。
メルセデスAMG勢もロズベルグがミディアム、ハミルトンがソフトでのロングランを行っているが、ミディアムのロズベルグは順調に周回を重ねているものの、ハミルトンのソフトタイヤにはかなりのブリスターが生じている。7月中旬に行われたシルバーストンでのテストに参加を許されなかったメルセデスAMGにとっては、ピレリの新タイヤと接するのは今日が初めてだ。ここまでのところはまだお家芸とも言える一発の速さを示すには至っていない。
残り15分に差し掛かったところで、22台すべてがコースに入り、かなりクルマがひしめきあう状況となっている。各チームとも最後にロングランプログラムを実行しているが、それにしてもなかなか他車の影響を受けずに走るのは難しい状態だ。
結局そのままセッション終了時間を迎えた。トップは午前中に続きベッテル。タイムは1分21秒264だった。2番手にはやはりウェバーが続き、午前中同様レッドブル勢の1-2体制となった。以下、3番手グロージャン、4番手アロンソ、5番手マッサ、6番手ハミルトン、7番手ロズベルグ、8番手ライコネン、9番手バトン、10番手エイドリアン・スーティル（フォース・インディア）がトップ10に名を連ねている。
明日27日（土）は、日本時間18時からフリー走行3回目が行われる。
