F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、2014年F1シーズンは前代未聞の全22レースとなるのではないかと示唆されていることに関し、それを否定した。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌を含むいくつかのメディアは、今週になって、これまで10年間F1を開催していなかったオーストリアが来年F1グランプリを開催するという驚きのニュースが伝えられたことを受けて、来シーズンのレース数が一気に増加するのではないかとの報道を行っていた。
今年2013年には全19レースが組まれているが、来年はそこにロシアGPとニュージャージーGPが新たに加わることが予定されている。さらに、オーストリアGPが加わり、もし今シーズンのF1開催地がそのまま残るということなら、全部で22レースが開催されることになる。
ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙の記者であるリビオ・オリッキオは、F1開催期間がさらに長くなることはF1のチーム代表たちが「非常に不安を覚えるものだ」と書き、さらに次のように続けた。
「この問題については、間違いなく今後数日以内に(F1ハンガリーGPの開催地)ハンガロリンクで話し合われることになるだろう」
だが、そうした話し合いはもはや必要がなくなるかもしれない。なぜなら、エクレストンが24日(水)にオーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に次のように語ったからだ。
「われわれは(来年)20レースを開催するよ。オーストリアを含めてね」
さらに、エクレストンは次のように続けた。
「そのほかのことは分からない。夏が過ぎたら、また聞いてみてよ」
これに関し、メルセデスAMGの非常勤会長職にあるニキ・ラウダは、2014年に予定されているニュージャージーでのレースは実現しないと考えている、とオーストリアの放送局『ORF』に次のようにコメントしている。
「(ニュージャージーでのF1グランプリは)今年は実現できなかった。なぜなら資金が不足していたからだ」
「私が知る限り、もうそれはカレンダーからは消えているね」、とラウダは結んだ。