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F1第8戦イギリスGPレースレポート

2013年06月30日(日)23:14 pm

2013年F1第8戦イギリスGPが6月30日(日)、シルバーストン・サーキット(1周/5.891km)で3日目を迎え、現地時間13時(日本時間21時)から決勝が行われ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が優勝した。

【結果】F1イギリスGP決勝、優勝者のタイム、2位以下はギャップ、周回数、ピット回数

セッション開始時の天候は晴れ。気温21℃。路面温度は32℃。昨日の予選ではルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が驚異的なタイムでポールポジションを獲得。そのとなり最前列2番グリッドからスタートするのはチームメートのニコ・ロズベルグだ。2列目にはセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーのレッドブル勢が並んだ。

予選をキャリアベストの5番手で終えたフォース・インディアのポール・ディ・レスタだったが、予選後の車検で車両重量違反が発覚し予選結果がはく奪され、最後列からのスタートに。このため、3列目からはダニエル・リカルド(トロロッソ)とエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、そして4列目からロマン・グロージャンとキミ・ライコネンのロータス勢が並んでスタートすることになる。

現在ポイントランキング首位のベッテルに36ポイントの差をつけられているランキング2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は今季のワーストポジションとなる5列目9番手からスタートし、52周で争われる決勝レースでの追い上げを目指す。

レッドシグナルが消え、レース開始。ハミルトンはトップの位置を守るもベッテルがロズベルグをかわして2番手に。スーティルが4番手に順位をあげ、ウェバーは大きく順位を下げる。11番手スタートだったフェリペ・マッサ(フェラーリ)が大きく順位を上げ、5番手に。以下、ライコネン、リカルド、アロンソと続いている。

8周目、快調にトップを走行していたハミルトンの左リアタイヤがバースト。昨日セルジオ・ペレス(マクラーレン)に起こったものと同じような状態だ。ハミルトンは破損したタイヤのまま必死にピットに戻り、タイヤを交換するが、一気に最下位まで順位を落とす。

すると10周目、今度はマッサの左リアタイヤもバースト。なんとかコースに戻るマッサだが、当然最下位に沈む。この時点で最初のピットインを行うクルマが増え始め、順位表の名前がめまぐるしく入れ替わる。

14周目。トップに上がっていたベッテルがピットイン。ハードに交換してコースへと戻る。その直後の15周目、今度はジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)の左タイヤがバースト。今日これで3台目だ。路面にタイヤの破片が散乱したため、セーフティカーが導入される。

この時点での順位は、ベッテルを先頭に、ロズベルグ、スーティル、アロンソ、ライコネン、グロージャン、リカルド、ペレス、ウェバー、そしてジェンソン・バトン(マクラーレン)という顔ぶれがトップ10に並んでいる。ハミルトンは、この段階で14番手にまで順位をばん回してきた。

各チームともドライバーに対し、縁石に乗らないようにして走るよう指示を出すとともに、次に交換するタイヤの空気圧を上げるという対応をしているようだ。

22周目にレース再開。アロンソが3番手のスーティルに攻めかかる。その後ろではライコネンも虎視眈々(たんたん)とチャンスを狙っている。30周目を迎えると2度目のピットインが始まり、再び順位表に変動が起こり始める。このピットインでライコネンがアロンソの前でコースに戻る。36周目にベッテルがピットイン。

各車が2度目のピットを終えた時点でのトップ5は、ベッテル、ロズベルグ、ライコネン、ウェバー、アロンソの順だ。ベッテルとロズベルグの間隔は2秒弱。そこから12秒後方にライコネン。ウェバーが表彰台圏内を目指し、そのライコネンに襲いかかってゆく。

42周目。なんと、トップを走っていたベッテルがスローダウン。ホームストレート上でクルマを止めてしまう。どうやらギアのトラブルのようだ。ここで再びセーフティカーが導入された。この機に各車が続々とピットに戻ってくる。だが、ライコネンはピットインを行わず、トップに立ったロズベルグに続く2番手でコースにとどまる。

この段階でのトップ10はロズベルグ、ライコネン、スーティル、リカルド、ウェバー、ペレス、バトン、アロンソ、ハミルトンとなっている。ロズベルグ、ウェバー、アロンソ以外はピットインせずコースに残ったドライバーだ。

45周目にリスタート。ウェバーがリカルドをとらえる。アロンソもバトンをかわして7番手に。ところが、なんとここでまたもペレスの左リアタイヤがバースト。ここではセーフティカーは入らず、そのままレース続行。バトンを抜き去ったアロンソ、ハミルトンがリカルドもとらえて順位を上げてゆく。

48周目。ウェバーがついにライコネンをとらえて2番手に。アロンソもスーティルをとらえて4番手。ハミルトンもそれに続いて5番手に。アロンソはまさに鬼神の走りを見せ、もうライコネンのすぐ後ろまで迫ってきた。

50周目DRSを生かしてアロンソがライコネンをかわし、3番手に上がった。タイヤが厳しいライコネンはその後ハミルトンにもかわされ、5番手にまで順位を下げてしまう。

結局、ウェバーにすぐ背後にまでせまられたものの、ロズベルグがそのままトップを守り、モナコに続く今季2勝目を飾った。2番手にはスタート直後に14番手にまで順位を落としていたウェバー。アロンソが3位に入り、不運に見舞われたベッテルとのポイント差を縮めることに成功した。

以下、4位ハミルトン、5位ライコネン、6位マッサ、7位スーティル、8位リカルド、9位ディ・レスタ、10位ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がこの波乱のレースでトップ10フィニッシュを決め、ポイントを獲得している。

【写真】F1イギリスGP土曜日(全30枚)

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