ここまで7戦を消化した2013年F1シーズン。ところがフォース・インディアのふたり、ポール・ディ・レスタとエイドリアン・スーティルのいずれも、チームに残る姿勢を見せていない。
今年はトロロッソ、ザウバー、ウィリアムズ、それにマクラーレンをも速さで上回るマシンを駆って評価の高いフォース・インディア。
しかし、やむを得ず一年浪人して今年フォース・インディアからF1に復帰したスーティルは、空席のできたレッドブルを狙っていると、次のように『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に話している。
「多くのドライバーがレッドブルで走りたいと願っているだろうな」
「あのチームで仕事できたらうれしい。でも、まだ7戦だからね。フォース・インディアで走れて満足だよ」
ところがチームメートのディ・レスタは、フォース・インディアの今季について、ついつい不満をぶちまけてしまう。昨年せっかく空きが生じたマクラーレンのシートをセルジオ・ペレスに奪われたことが心に引っかかったと、本人もシルバーストンで次のように心境を明らかにしている。
「僕は勝てるマシンに乗りたいと常々思っている。レースに勝ちたいしチャンピオンにもなりたい」と、『The Sun(サン)』紙に語るディ・レスタ。
「来年どうするかは分からない。それが現実だからしょうがないけど、僕には腕利きのマネジメント・チームがついているからね」