数々の伝説を生んだル・マン24時間レースは、いよいよ今週末開催だ。アウディに所属する元F1ドライバーのアラン・マクニッシュが、ル・マンは十分F1と渡り合えるイベントだと胸を張る。
「スポーツカー・レースは、手ごろなコストで技術開発ができる環境を自動車メーカーに提供してきた」
「その成果を世界中が注目するル・マンのような実戦の場で試せるんだよ。間違いなくF1のどんなグランプリにも見劣りしないね。それにスポーツカーは世界選手権だってあるんだ」
「ルノーを見てごらんよ。何年も続けてF1世界選手権を制覇しているにも関わらず、誰にも注目されない。みんなの頭に浮かぶのは、まずレッドブルだからね」
さらにマクニッシュは、小林可夢偉やブルーノ・セナといったF1で活躍したドライバーにとってル・マンは“有望な”選択肢だともいっている。そして、タイヤがレースを支配する今のF1は果たして正しい方向に行っているのかと、次のように疑問を呈する。
「今のF1は何かがおかしいよ」
「バーレーンGPのラップタイムを見ていて気づいたんだ。僕らがスポーツカーのレース中に出していたタイムと基本的に差異がないってね。向こうの車重は300kgも軽いのに」
「F1はここ数年、レースの見せ場にこだわって苦労を重ねてきたと思う。ファンに超接近戦を見せたいがためにね」
「それはいいことだけど、ちょっとやり過ぎた感はあるよね」とマクニッシュは締めくくった。
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